双極性障害の躁状態には、「確信」がある。

 

これは必要な投資だ。今しかない。絶対に正しい判断だ。

 

その確信があるから、止まれない。

持っている分だけ、お札が1枚もなくなるまで使い切ってしまうことがある。

 

怖いのは、その瞬間は全く後悔していないことだ。

むしろ気分がいい。冴えている。最高の状態だと思っている。

 

後悔するのは、うつ状態に入ってからだ。

 

動けない自分が、躁の自分が作った結果を引き受ける。

約束したこと、使い込んだこと、衝動的に言ってしまった一言。

縁が切れた人間関係は、二度と回復しない。

 

双極性障害を「気分の波」と説明されることがある。

 

でも実感は違う。

 

「別人が交互に生きている」に近い。

 

躁の自分が走り続けて、うつの自分が後始末をする。

そのサイクルを何年も繰り返してきた。

 

今は、波のパターンが少し読めるようになった。

「調子がいい」と感じた瞬間こそ、ブレーキを踏む練習をしている。

 

完璧にはできない。でも少し、マシになった。

壊れたまま生きるとは、こういうことの積み重ねだと思っている。

 

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