○今月18日放送の第147話
天野アキの親友、足立ユイ(橋本愛)の父親、足立功(平泉成)が「あまちゃん」の舞台である架空の田舎町、岩手県北三陸市の市長選に出馬した。
そこでアキとユイが地元アイドルユニット「潮騒のメモリーズ」として足立の個人演説会に駆けつけ、支持者らに支持を呼びかける。ユイは、第三セクターで運営されている北三陸鉄道リアス線の初代「ミス北鉄」に選ばれている。
(1)公選法136条の2では公務員等の地位利用による選挙運動の禁止が規定されており、「税金が投入されている組織のマスコットガールが、たとえ父親の応援とはいえ、選挙運動に参加することは公選法違反にあたる」。
(2)厳密に言えば、第三セクターの施設内に選挙用ポスターを張るのも御法度。北三陸鉄道リアス線北三陸駅舎内の軽食&喫茶「リアス」(夜はスナック「梨明日」)の店内に、県議時代の足立の選挙用ポスターが貼られていたのは、明らかに公選法違反だ。
(3)公選法137条の2では未成年者の選挙運動を禁止しているが、アキとユイは「20歳以上」だったのか。
アキの生年月日は、芸能事務所が管理するプロフィール表によると「平成3年11月23日」だ。ゆえに市長選当時、20歳になっていたことは間違いない。
一方、ユイはアキと同学年の設定だが、生年月日は不詳だ。仮に4年の3月生まれだったら、ユイは市長選当時、未成年だった可能性もないわけではない。
○他:公選法違反ではないが「あまちゃん」では高校を中退したユイが未成年ながらスナック「梨明日」でアルバイトをし、当時岩手県会議員だった父親がその店に酒を飲みに行った場面もあった。
「未成年者が酒場で働くのもまずいが、黙認する父親も父親だ。後に市長になる人物の資質としてはいかがなものか…」
ソースは永田町関係者だが、ライバルを追い落とすために血眼になる彼らも、さすがに架空の「あまちゃん」に食いついて、何の得になるんだろうね。
(制作側に、我々の持つ高度な法知識があるとは思えない、爆)
※出典:産経新聞政治部編集委員(問題あればご一報を)