順番がちが~う! | 治したいではなく、どう治していくか!さいたま市 ときわ接骨院のブログ

治したいではなく、どう治していくか!さいたま市 ときわ接骨院のブログ

痛みのメカニズムを解明、早期回復を可能に!病に苦しむ人を救いたい!
ご相談、ご来院ください。

遅くなりましたが

明けましておめでとうございます。

と言っていいんでしょうか?

 

この度の災害により被災された皆様並びにそのご家族の皆様に

心よりお見舞い申し上げます

皆様の安全と被災地の一日も早い復興を心よりお祈り申し上げます

 

さて本日は、顔面神経麻痺の治療に関して

書いてみたいと思います。

 

患者様は来院から約17日前より顔が動かしづらく

13日前から8日間、大きな病院に入院しておりました。

入院当初、最初は顔の動きが28%ぐらいで

当院の初診時は75%位の動きと言われていました。

この患者様は20年前に右、7年前に左、

今回は右で3回目の顔面神経麻痺でした。

ただまだ顔面の感覚の悪さや口が動かしづらく

そのような症状がありました。

来院前日に本人から電話があり来院になりました。

 

この患者様の症状としては、

顔面神経麻痺は、

中枢性顔面神経麻痺と末梢性顔面神経麻痺があります。

今回は、症状から顔面神経核より中枢に近い場所

での損傷のようでしたので

病巣側の反対側の左の顔面に症状が出ておりました。

そのためほっぺたより下半分で麻痺がみられ

口角が垂れ下がったりまた水を口に含むと漏れたり、

鼻唇溝が浅くなったりしております。

中枢性の麻痺のため顔の上半分の麻痺は起こらないので、

おでこのしわを寄せたり、

まぶたを持ち上げたりすることはできました。

ちなみに末梢性では、病巣側顔面の表情筋の

完全麻痺になってしまいます。

(上半分下半分の両方共です。)

 

治療は、頭部から肩~背部までの

筋肉や神経およびリンパの流れを良くし、

顔面神経だけではなく迷走神経、星状神経

の治療もしっかり行いました。

 

当院の治療翌日に病院に再来して診察を受けたところ、

「今日は100%動いています。」と言われたそうです。

今までそのようなことを言われた事はなかったそうです。

2回目の治療後は顔があったかく感じました。

暇があれば顔の筋肉をしっかり動かすことを指導しました。

治療すると軽くなるので、左右しっかり動かすことを指導しました。

末梢への顔面神経麻痺ではありませんが、

目の大きさ(開眼)が健側と同じ位になりました。

 

2週間後、顔の表情がだいぶ出てきたようで、

力も入るようになってきました。

機械を使いながらの電気的刺激により

神経などに刺激を与え筋肉を動かしているので、

「それが自分の意思で動きやすくなっているかどうかが

まだはっきりよくわからない。」

とおっしゃっておりました。

 

3週間頃、口唇を持ち上げる体操を指導し、

治療後かなり筋肉が動いている感じがしたそうです。

約1ヵ月でえくぼが出るようになってきました。

約40日後、動きはほぼイメージ通り

動くようになってきましたが、

触感は患側がまだ少し鈍いようでした。

ただ以前より感覚がだいぶ良くなり、

「顔にいく神経と体の足や手にいく神経は違うんですね。」

と言っていました。(皮質脊髄路、皮質延髄路)

 

他の治療院で顔面神経麻痺をマッサージしていたそうですが、

原因が筋肉ではないので

神経からの治療をしっかり行いますと良い効果が現れると思います。

 

治療後は筋肉がかなり柔らかくなります。

それでしっかり顔の筋肉を動かすことが大事です。

 

約2ヶ月後本人の感覚だと

「まだ患側の口唇が下がっているような感じがする。」

とおっしゃっておりましたが、

自分が見てあげた時はそれほどでもなかったようです。

麻痺なので体の奥からの影響なので、

外見上は何でもなく感じることがあります。

「奥様にゆっくりしっかり顔を見てもらってください。

顔の形や各々のパーツの位置や形を確認してもらってください。」

と言っておきました。

 

その8日後の治療の時、奥様に顔をよく見てもらったが

「わからない、特に異常は感じない!」と言われたそうです。

 

主訴は、本人が感じる感覚的なものなので、

治療は脳神経からしっかり治療しておりますので、

後は意識的に大きく大げさに

筋肉を動かしていただければいいと思います。

(全部頭からの命令なので)

 

2ヶ月半の経過で、まだ動かしたときの動きが

鈍い感じがしているようです。

 

約3ヶ月後症状を聞いてみましたら

「日常特に気にしなかった!」

とおっしゃっておりました。

症状があると

気にしないようにしても気になるものなので、

日常生活にいつも使い勝手の悪さで

気になってしまうものなので

気にしなかったと言う事は

かなり症状が落ち着いてきたと言うことではないでしょうか?

 

それらのことはおいておきまして、

今回の”順番がちが~う!”なんですけれども

じつは、ご本人様から治療の予約が入ったのですが、

こちらの患者様が、当院がいつもお世話になっております

アクロトーンの治療やレーザー治療のスーパーライザーの機械の会社より

当院を紹介されたということだったそうです。

本当は、患者様に紹介する前に当院に確認してもらいたかったです。

(ちゃんとその治療ができるかどうかの)

 

ですが、このような患者様をご紹介いただき

嬉しかったとともに、大変感謝いたしております。

ということなのでした。

 

大変な長文お読みいただきありがとうございました。

 

今年もよろしくお願いいたします。