【TAFE】Dignity of Risk(リスクを負う尊厳) | オーストラリア・発達障害児を育てる【サポートワーカーのチカラ✨】

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【発達障害は何かを諦める理由にはならない】をモットーにユニークな息子とマイペースな娘を育てています。

子育て記事の他、週末はゆるく美容やコスメネタ、たまにオーストラリア情報などを書いています。TAFEで資格取得後、介護士から障害サポートへ転職。


​冬でも水遊びをする
クライアント



実習先に水が好きなクライアントがいる。




とてもアクティブで住宅地でプールを見かけると塀を上り、


プールに飛び込んだことがあるほどである。










ある日、アクティブなクライアントを連れて公園に行った。




公園にはトイレ以外にも水道や水飲み場があるが


サポートワーカーが




「クライアントが水を触りに行ったり、


靴を水で濡らしても驚かないでね。」




と私に言った。





クライアントはルーティンがあるのか、順番に遊具などで


遊びながら私とサポートワーカーの前を行っていた。




水飲み場で水を口にした後、


水道を回してジョボジョボと流れる水の下に足をサッと伸ばし、


靴ごと水で濡らしたのだ。




ヒィ!寒っ!!ガーン




サポートワーカーから聞いてはいたが


オーストラリアは冬で水遊びの季節ではない。





「寒いし、冷たいけどクライアントがこうしたいのなら


する権利があるのよ。



Dignity of Risk(リスクを負う尊厳)だから。」






 ​リスクを負う尊厳



危ないから止めようと言うのは、権利を阻害するから


リスクを負っても主体的に生活できる権利がある。





個人の選択肢と意思決定を与え、リスクに対する責任と


周囲に危害がないのならリスクを負っても良い。




確かにクライアントが水で靴を濡らすのは私には危害がないけど




寒いと思ってしまうのよねぇ。雪の結晶




その日、クライアントは濡れたままの靴で1日を終えた。




冷えないだろうか?なんて心配をしてしまい、


オカンモードが出て、私は居心地が悪かったのだった。