オーストラリア・発達障害児を育てる【サポートワーカーのチカラ✨】

オーストラリア・発達障害児を育てる【サポートワーカーのチカラ✨】

【発達障害は何かを諦める理由にはならない】をモットーにユニークな息子とマイペースな娘を育てています。

子育て記事の他、週末はゆるく美容やコスメネタ、たまにオーストラリア情報などを書いています。TAFEで資格取得後、介護士から障害サポートへ転職。


否定しない
関わり​



先日職場でクライアントのSIB

Self-Injurious Behavior:自傷行為を発端に

対応していたスタッフが顔を引っ掻かれて

怪我をしてしまうという出来事があった。




顔や頭など身体の上部を狙われる攻撃は

いくら現場に慣れていても

本当に恐ろしいものだ。





今回はこうしたハイリスクな場面で

私たちが徹底している

PBS(ポジティブ行動サポート)の

具体的な声かけとワーカー自身を守るための

チームやスキルの考え方について

書いてみたいと思う。













  「ダメ!」「やめて!」が逆効果になる理由



自傷行為やパニックを見かけると

咄嗟に「No!」や「Stop!(やめて!)」と

叫んで止めに入りたくなる。




しかし、行動アプローチの観点から見ると

これは逆効果になるケースが非常に多い。




否定形や強い制止の言葉は

強い刺激(トリガー)となり、

相手の不安やパニックを

さらに増幅させて攻撃性を高めてしまう

リスクがある。






 PBSにおける声かけの基本



PBSの現場では否定語を使わずに

「事実」や「こちらの感情」を

冷静に伝えるアプローチをとる。





バツレッド 避けるべき声かけ: 


「ダメ!」「やめなさい!」「Stop!」





丸レッド 推奨される声かけ例:


 "You are going to hurt yourself." 

(自分で自分を傷つけてしまうよ=事実の伝達)



 "I feel sad if you are injured." 

(あなたが怪我をすると私は悲しいよ

=メッセージでの感情伝達)




本人の行動の背景

(なぜその行動に至っているのか)を

理解し相手の感情を刺激せずに

「いま何が起きているか」を

客観的に認識してもらうプロセスが

パニックを鎮める第一歩になるのだ。