【TAFE】食への執着がトリガー | オーストラリア・発達障害児を育てるケアラー目線の【ケアワーカーのチカラ✨】

オーストラリア・発達障害児を育てるケアラー目線の【ケアワーカーのチカラ✨】

【発達障害は何かを諦める理由にはならない】をモットーにユニークな息子とマイペースな娘を育てています。

子育て記事の他、週末はゆるく美容やコスメネタ、たまにオーストラリア情報などを書いています。TAFEで学生をしながら仕事はケアワーカーをしています。


2型​糖尿病と
嚥下障害(飲み込みの障害)



実習先のクライアントに主な障害は自閉症だが


2型糖尿病で嚥下障害もあり、特別な食事と投薬が必要な人がいる。




ミールプランは喉に詰まらないようにアボカド程度に柔らかい物と


2センチ角ぐらいに小さくされた物となっている。




毎回、持参のランチはツナサンドイッチを小さく切り、


急いで食べる特性があるから1つ1つ喉を通ったのを


サポートワーカーが確認しながら手渡す。









このクライアントはまずセンターに到着後はディカフェのコーヒーを飲み、


しばらくしてヨーグルトかシロップ漬けのフルーツのモーニングティ。




で、ランチタイムにサンドイッチを食べるのだが


食事制限がクライアントの食への執着を強くしているのか、


クライアントが食事を終えるまでサポートワーカーは


食べることが禁止されている。




どうしても食べたい場合はクライアントから見えない場所で


食べるように指示されていた。





ある日、いつも早めにランチを済ますクライアントが


ソファーで寝ていたからてっきりランチを終えたと思って


食事を取っていたら突然クライアントが起き上がり、


私の方へ突進をして来た。





すぐに異変に気付いたサポートワーカーが



「大丈夫だよ!◯◯!!」




とクライアントを引き止めて、私に



「あっちの部屋へ移動して!!」



と助けてくれる事件が起きた。





それ以後はその日クライアント担当のサポートワーカーに


どこでランチを食べるといいか?と聞くようになったが


寝ている様子を見せたクライアントが顔を上げ、


食事をとっている私を見る目は


まるで虎が獲物を狙っているような鋭さがあった。





自閉症のパニックのトリガー(引き金)は人それぞれ。



サポートプランを読み、気を付けていたのにも関わらず、


気の緩みから自己判断をしてしまった自分を反省したのだった。