2型糖尿病と
嚥下障害(飲み込みの障害)
実習先のクライアントに主な障害は自閉症だが
2型糖尿病で嚥下障害もあり、特別な食事と投薬が必要な人がいる。
ミールプランは喉に詰まらないようにアボカド程度に柔らかい物と
2センチ角ぐらいに小さくされた物となっている。
毎回、持参のランチはツナサンドイッチを小さく切り、
急いで食べる特性があるから1つ1つ喉を通ったのを
サポートワーカーが確認しながら手渡す。
このクライアントはまずセンターに到着後はディカフェのコーヒーを飲み、
しばらくしてヨーグルトかシロップ漬けのフルーツのモーニングティ。
で、ランチタイムにサンドイッチを食べるのだが
食事制限がクライアントの食への執着を強くしているのか、
クライアントが食事を終えるまでサポートワーカーは
食べることが禁止されている。
どうしても食べたい場合はクライアントから見えない場所で
食べるように指示されていた。
ある日、いつも早めにランチを済ますクライアントが
ソファーで寝ていたからてっきりランチを終えたと思って
食事を取っていたら突然クライアントが起き上がり、
私の方へ突進をして来た。
すぐに異変に気付いたサポートワーカーが
「大丈夫だよ!◯◯!!」
とクライアントを引き止めて、私に
「あっちの部屋へ移動して!!」
と助けてくれる事件が起きた。
それ以後はその日クライアント担当のサポートワーカーに
どこでランチを食べるといいか?と聞くようになったが
寝ている様子を見せたクライアントが顔を上げ、
食事をとっている私を見る目は
まるで虎が獲物を狙っているような鋭さがあった。
自閉症のパニックのトリガー(引き金)は人それぞれ。
サポートプランを読み、気を付けていたのにも関わらず、
気の緩みから自己判断をしてしまった自分を反省したのだった。