【TAFE】シートベルトバックルカバー | オーストラリア・発達障害児を育てる【サポートワーカーのチカラ✨】

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【発達障害は何かを諦める理由にはならない】をモットーにユニークな息子とマイペースな娘を育てています。

子育て記事の他、週末はゆるく美容やコスメネタ、たまにオーストラリア情報などを書いています。TAFEで資格取得後、介護士から障害サポートへ転職。


​自分で外せない仕組み



実習先で自閉症のクライアントに付き添ってコミュニティに出かける時のこと。




バディのサポートワーカーがクライアントに透明のケースを手渡しながら私に説明をした。





「これはシートベルトを外せないようにするカバーね。」








指差し 全ての人が安全にトランスポートを利用できるように





クライアントは車に乗って自分でシートベルトカバーも付けた。




シートベルトカバーは透明のプラスティックケースでバックル部分を囲み、


小さな穴があって車の鍵などで赤いバックル部分を押すと外せる仕組みになっている。





バディが




「彼は自分でシートベルトを外してしまうからこのケースが必要なんだよ。」




と教えてくれた。





運転中にシートベルトを外されると大変だもんね。アセアセ





「これも restrictive practice(リストリクティブ プラクティス)なんだよね。」



とバディが経緯を話し始めた。





 ​制限的行為


​A restrictive practice is defined as any practice that may be used to restrain, or restrict the rights or freedom of movement of an individual.


制限的行為 は、権利を制限または制限するために使用される可能性のあるあらゆる行為として定義されます。あるいは個人の移動の自由。





クライアントは衝動的にシートベルトを外してしまうことがあり、


スタッフが安全に運転をするためにクライアントがシートベルトを


自分で外せないように制限している状態でお互いの安全のために必要だと判断されたそう。






学校で習ったが部屋に閉じ込めたり、薬で行動を抑えたり、


身体を拘束するのが制限的行為だと思っていたので



シートベルトを外せなくする、もこれに当たるのかと驚いた。





と同時に法律で人権は守られているとも勉強になった。




子どもと大人の障害者へのサポート体制はかなり違う。




大人はチョイス&コントロールがあり、私達はあくまでもサポートで


相手に敬意を払い、付き添う必要があると日々学んでいる。