2004年の「編集手帳」を読んでいたら、こんなことわざが載っていました。
「弓に傷(やぶ)る鳥は曲木に驚く」
どういう意味かというと、一度弓矢で傷ついた鳥は、曲がった木を見ただけで弓ではないかと驚き恐れる ということ。
苦い経験に懲りて用心深くなることのたとえだと言います。
ちょうど、このことわざが載っていたのは2004年3月5日。
当時、国会議員の秘書給与をめぐる「名義借り」疑惑で辞任騒ぎが起きていました。
ある議員が秘書給与の「名義借り」の指摘を受け、辞職した。そしてその疑惑は、2000年にも起きており、そのときは詐欺容疑で逮捕されているのです。
いまも、今回が「政治資金収支報告書」をめぐる問題で国会が騒々しくなっています。
しかし、この問題も、今に始まったわけではありません。
「政治と金」をめぐる問題は、何度となく指摘され、その都度辞任、謝罪などが起きています。
さてさて、鳥でさえ苦い経験を糧に用心深くなるというのに、わが人間たちはどうしてすぐに忘れてしまうのでしょうか。