文化って何?って聞かれたら | てにを舎の考具 考える日本語®

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日本語を学びなおしてみると、今まで気づかなかったルールや魅力が見えてきます。
少しだけことばに意識を向け、日本語について考えてみませんか。

今日は文化の日です。先日、芸能文化に功績があったとしてサザンオールスターズの桑田佳祐さんが紫綬褒章受章のニュースがありました。


では、あらためて文化って何ですか?と聞かれたら、どう答えますか。


『明鏡国語辞典』をひいてみると3つの意味が載っていました。

1 ある民族・地域・社会などでつくり出され、その社会の人々に共有・習得されながら受け継がれてきた固有の行動様式・生活様式の総体。


2 人間がその精神的な働きによって生み出した、思想・宗教・科学・芸術などの成果の総体。


3 世の中が開けて、生活水準が向上すること。


日本でこの言葉が使われるようになったのは、やはり明治初期です。多くの外国語が漢語に訳された際、ドイツ語の「Kultur(カルチャー)」に、中国の古典語としてあった「文化」の字を当てたのが始まりと言われています。


古典語としてあった「文化」には、武力や刑罰などの権力を用いず、学問・教育によって人民を導くことをいう語だったそうです。(『暮らしのことば 語源辞典』より)


このように考えると、文化は、単に物質的に進んでいることを指す言葉ではなく、それに伴って私たち人間の精神も進んでいることになります。


さて、世の中にあふれ物質的には豊かになった現代ですが、果たして私たちの精神は豊かになっているのでしょうか?