雪がちらついてきた。
ホワイトクリスマスだ。
彼女と過ごす、初めてのクリスマスイブ。
これまで何人かの女性と付き合ったことはあるが、結婚を考えた女性はいない。
しかし、彼女は違う。
出会ったときから、俺の心を満たしてくれた。
この女性とだったら、一生一緒に生きていける。
そう思った。
彼女の気持ちはわからない。
だが、そんなことを考えたってしようがない。
素直に、自分の気持ちをぶつけるだけだ。
恰好をつけてもしようがない。
今日、プロポーズしよう。
断られたらショックだが、それはそれで受け入れるしかない。
サプライズはしない。
真摯に自分の気持ちを述べるだけだ。
不器用かもしれないが、それが俺のやり方だ。
無理をしたって長続きしない。
本当の俺を認めてくれるかどうかだ。
今の俺の心は、この雪のように真っ白だ。
