時は西暦205X年。
日本の人口は、ピーク時の半分ほどになっている。
そのうち、60以上の割合が7割だ。
他国も似たようなもので、外国からの労働力も見込めない。
10年ほど前に、世界を2分する戦争が起こった。
核こそ使わなかったが、その代わり戦闘は激烈だった。
その時に、若者の大勢が戦死した。
戦争に行かなかった世代だけが生き残り、生産性は極端に落ちた。
多くの若い男が死んだので、同年代の女性が余っている。
人類は絶滅こそしなかったものの、その余波で今危うい状況に陥っている。
戦争の原因は、一部の独裁者の欲と保身、それに追随する各国首脳やその国に牛耳られたマスコミだった。
マスコミがもう少し自国のことを考え正当な報道をしていたら、こんな戦争は起きなかったかもしれない。
だが、利権にまみれた政治家や、自国を売ってまでとある国に追従しようとする政治家とタッグを組んで、本当に正しい方向に国を導こうとする政治家を叩き潰した。
世界の主要国がそうだった。
そのため、平和のバランスが崩れ、数ケ国のトップが自分の欲と沽券のためだけに争いを始めることになった。
人間とは、愚かな生き物だ。
