味と香り、どちらを重視しますか? | カラフルな世界へ

カラフルな世界へ

海外のこと、美味しいもの、子どものこと、お仕事のこと・・・日常で感じたことを色々とカラフルに。

こんにちは、ASAKOです。


ここにあなたの大好きな食べ物が2つ、目の前にあるとします。

どちらも同じ食べ物ですが、一つは味が良いけど、香りはそこそこ。
もう一つは香りがバツグンだけど、味はまあまあ。

さて、あなたなら、どちらを選びますか?


一般的に日本人は「味」を重視すると思います。

でも、中国人の場合は違います。
香りのほうをとる、という人が多いそうです。


中国語で「香」というのは「美味しい」という意味もありますし。


香りといえば、中国茶ですが、
「お茶なんて、どれも同じ香りでしょ」なんて思っていませんか?


飲まない人には「中国茶」といえば、あのサントリーの黒烏龍茶などのような茶色の渋い烏龍茶しか知らない人がほとんどだと思います。

烏龍茶というのは、中国茶の中の一つの分類で、他には緑茶、黒茶(プーアル茶)などなど、一口に中国茶といっても色々。


実は同じ烏龍茶でも、香りも味わいも千差万別なのです。


ボルドーの赤ワインのようにどっしりとした味わいのもの、
ミルクのような甘い香りのあるもの、
高山の清々しい爽やかな香りのもの、
フレーバーティーではないのにライチや桃のような香りのするもの、
飲み込んだ後にのどの奥から香りがもう一度返ってくるもの・・・


日本にも色んな日本茶はありますが、中国茶ほど香りの差はないと思います。

コーヒーも紅茶もそうですよね。(フレバーティーは違いますが)


ちなみに、ペットボトルの烏龍茶は、安い茶葉を使っているのと(CMなどもやっているし、色んなコストがかかっているので当たり前といえば当たり前です)、作りたてではないので美味しいお茶とはいえません。

一度スプレードライにしたお茶を水で溶かしてペットボトルに詰めているそうです。

当たり前のことですが、茶葉から淹れたお茶の香りや味わいとは比べようもありませんよね。


人間の五感のうち「嗅覚」は、最も原始的で本能的な感覚と言われ、香りは直接的に、しかも速攻で感情や本能を支配する脳に作用するそうです。

良い香りのお茶を飲むとリラックスするのはそうした作用によるものなのですね。

中国茶では良いお茶を飲むと「お茶酔いする」とさえいわれています。

香りを大切にする中国人が感情表現にストレートなのは、こうしたこともからかもしれません。


確かに、良い香りを嗅ぐと、一瞬で目の前の世界が違って見えることもあります。

今まで灰色だった心の中が、生き生きと豊かな色彩に彩られる感覚を覚えることもあると思います。

また、過去の記憶がアリアリと思い出されることも・・・。

香りは潜在意識に働きかけるのです。

イライラするとき、疲れているときなどには、意識的に「嗅覚」を使って良い香りを嗅いで、心のバランスをとってみてはいかがでしょうか。


ペタしてね