面会交流体験談~7 コドモの気持 | 背中を押さない離婚専門行政書士・エノモトのブログ

背中を押さない離婚専門行政書士・エノモトのブログ

背中を押さない離婚専門行政書士の榎本純子です。
職業として離婚を扱っていて、思うことイロイロ書いています。

別居が2002年の6月、離婚が2002年10月、なんやかんやと自分を励まして、すこーしずつ面会に前向きになれた、2003年5月頃のことです。

とんでもない事件が起こりました。
はっきりとは覚えていないけど、おそらくゴールデンウィークで、3~4泊夫のところに行ったのかな?
私が行政書士試験の勉強を始め、チビが保育園に通いだして間もないころでした。

面会中の元夫から電話があり、
「チビがケガしたよ」

なんだと???
なにをしたーーー!!!

事情を聞くとこれがまたとんでもない。
なんと、子ども向けでもなんでもない普通の自転車の荷台に子どもを乗せ、タイヤに足が巻き込まれたらしい。
病院は行って、特に骨に異常ないと言われたとのことで、少しほっとしましたが。

帰ってきた息子は、足首に包帯ぐるぐる巻き、だっこされて歩けない状態。

なにしてくれるねん。

元夫が病院連れて行ったとは言え、不安なので再度、こっちでも病院に連れて行き。
ズルムケになった足首からガーゼをはがす時にチビは大泣き。

なだめてすかして家に連れて帰り、「かわいそうに、痛かったやろ?」と私は言いました。

そこでチビが発したことばが。
「でもとうちゃん病院連れて行ってくれたで」
ニッコリ。

あのさぁ。
あんたケガさせられてるんやん。
「病院連れて行ってくれた」やないで、まじで。

と言いたい気持をこらえ、
「それは良かったね」

損だ、絶対同居親は損だ。
子どもの、この扱いの違い何?
あたしにはワガママ言うし、甘えもするし、ちょっと気にいらないと激怒されるし。
それなのに、たま~に一緒に遊ぶだけの父親はその扱いかよ。

でもね。。。
これが子どもの正直な気持なのよね。
多分、父ちゃんは「特別」で、父ちゃんと遊ぶ時間は「スペシャルな時間」。
そして、私のいる時間は「日常」。

どっちが得とかって話でも、本当はきっとないんだと思う。
そして、少なくともうちの場合は、私が「日常」担当、元夫が「特別」担当が、生活スタイルにも性格にも合ってたんでしょうね。

子が成長するにつれ、こんな「同居親は損だ!」と思うことも少しずつ減っていきました。


ちなみに、さすがの「怒らないエノモト」も、このケガ事件には抗議しようと思い、
「あのね、普通の自転車であんなに小さい子ども二人乗りはないよ」と言うと、
「二人乗りちゃうわ!三人乗りじゃ!」と言われ。
なんかもう、どーでもいい。