面会交流体験談~6 | 背中を押さない離婚専門行政書士・エノモトのブログ

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背中を押さない離婚専門行政書士の榎本純子です。
職業として離婚を扱っていて、思うことイロイロ書いています。

よく自己啓発セミナーやら、そういう関係の本で、

「常に感謝を忘れずに!」

だとか、

「どんな状況でも気持の持ち方次第で幸せになれる」

とか、主張されてるじゃないですか。


面会はやらなきゃならない。
その連絡や送り迎えも逃げられない。
元夫が変わることは期待できない。

という、私にしては八方ふさがりとも言える状況の中で、自分が変わらないと私自身がずっとストレスを抱え、不幸な気持ちで生きていかないといけない。

と考えてた私は、上の「常に感謝を・・・」とか「気持ちの持ち方次第で・・・」という言葉を思い出したのです。

でもなぁ。。。
感謝???

向こうに感謝される筋合いはあっても、嫌な思いをさせられるあたしが感謝だと?
確かにあの人いなかったら子どもできてなかったし、あたしのあの最愛のチビをくれたことについてだけは感謝する。
でも、今の態度はどうよ?

とかも、やっぱり思うわけです。

気持の持ち方って言われてもね。
あまりに常識のない対応をされて、腹を立てるなってほうが無理だよ。

とかね。


でもでも、ここであきらめたら、何も変わらない。
何よりも、面会について私が不幸で、それにより子どもに悪影響を与えかねない。
私も、このあふれる絶望感から逃れたい。

という一心で必死に考え。

あるアイデアが降りてきました。

それは、
「お父さんと思うから腹が立つんだ」

確かに子どもにとってはお父さんだけど、私まで、きちんとしたお父さん像を彼に期待する必要もない。

そうだ。

「あれは父親じゃない、ただで子どもを見てくれる便利なおっさんだ」(すいません関西弁下品で)

考えたら、子どもを預けるのって普通はすごくお金がかかるし、祖父母に預けても結局気を使うし。
それが子どもにとって楽しいのかどうかもわからないし。
でもあの人の場合、お金もかからず、相手もうれしい子どももうれしい。
こんないいことないじゃないか。

これが私にとっての魔法の言葉になりました。
このときから、今まで何回この言葉を心でつぶやいたか。

父親じゃないって考えるのが、あまり穏当ではないことはわかってます。
でもこう考えることで、面会から疲れて帰ってくる子どもを、穏やかに迎えられる。
これで、面会の中での私の葛藤は大部分が解消したのです。