背中を押さない離婚専門行政書士・エノモトのブログ

背中を押さない離婚専門行政書士・エノモトのブログ

背中を押さない離婚専門行政書士の榎本純子です。
職業として離婚を扱っていて、思うことイロイロ書いています。

Twitter始めました。
ID:enomotojunko
ぜひフォローお願いします。

こんにちは、背中を押さない離婚専門行政書士の榎本です。


行政書士榎本事務所では、


1.背中は押しません

2.長期的な視野からアドバイスをします

3.声を挙げられない子どもの代弁者になります


の三大ポリシーの元、ご相談をお受けします。


離婚を考えているあなたに、是非知っておいてもらいたいコト


結婚する前に是非読んでもらいたいコト


離婚したお父さんお母さんに是非読んでもらいたいコト<


それに、エノモトのツブヤキなどなど


偶然立ち寄られた方も、是非見てってくださいね!


モラルハラスメント

http://ameblo.jp/e-rikon/theme-10009259730.html

離婚と子ども

http://ameblo.jp/e-rikon/theme-10010893706.html



☆☆☆ リクエスチョン受付中 ☆☆☆


行政書士榎本事務所
背中を押さない離婚専門行政書士 榎本純子
〒231-0005  横浜市中区本町6丁目52 エクセレント7 3F
TEL 045-263-6561,6568 FAX 045-263-6563
(電話受付:月~金、10:00~18:00 営業時間:月~土、10:00~18:00)
url : http://www.e-rikon.net/ mail : mail@e-rikon.net
ブックレビュー : http://enomotojunko.blog91.fc2.com/


Amebaでブログを始めよう!
たいした話じゃないです。
役所行くともれなくイライラするよねってこと。

と言っても、お仕事で行く役所はイライラしません。
これはおそらく、「仕事だから」ではなく、役所のほうも大抵すごく忙しそうで、忙しいなりにきちんと仕事している感があり、専門的だからだと思います。

今回は、市役所・区役所といった、一番身近な「お役所」のお話。

先日、婚姻届出してきました。
お子さんいらっしゃる方ならみなさんおわかりだと思うんだけど、子ども手当の受給基準変更に伴い、ちょうど長男の請求申請書が届いてます。

そして、その申請人も、受け取り口座も当然「エノモト」で。
これってどうしたらいいんだろう。

というわけで、子ども手当関連の窓口に。

まぁ、役所の子ども関係の窓口って大抵混んでいて、いつも待つんだけど。。。

「今婚姻届出して、名前変わったんですけど申請人とか受取口座とかどうしたらいいんですか」というだけの質問なんですが。
ちょっと待ってください、担当の者呼びますんで・・・となり、担当の方にもう一度同じこと言うと、ちょっと待ってください、で奥に相談に行き、そして奥で話してるんだけど談笑。

そこから、お子さん(長男)の姓がうんぬんとなり、長男の姓は変わらないです、養子縁組しないんで。というか親権者父親なんで。
というと、再度ちょっと待ってください。

ちょっと待って、そんなレアケースか???
親権者父親、監護は母親って、まぁまぁある話じゃないの?

ってあたりで、メンドクサイことの苦手なあたしはイライラです。

それから、生計を立てるのは今回結婚した夫ですよね?
いや違いますっつっても、同居別居関係なく、夫ですよね?

しつこーい。
結婚したら夫が生計立てるのが当たり前なの?
夫のほうが収入多いのが当たり前なの?

いや、今回結婚した夫が私より収入少ないとかそういうわけじゃないです。
でも、とりあえず長男の生計に関しては、話し合いも何もなく私が立てることになってるのは、私の中では当たり前で。

いや、ホントたいした話じゃないんです。
でも、こういうお役所の「普通が当然」という態度が、離婚家庭とかステップファミリーの引け目につながり、隠したい心につながり、ひいては偏見につながるんでは?

とか思ってしまいました。

家族の多様化とか言われて久しいですが、きっとお役所の頭の中では「普通の家庭像」みたいなのが厳然とあるんだな、と。

そして、うちは当然のように、私と息子の姓が違うってのを9年間やってきて、これからもやっていく予定だけど、長男もいろいろめんどくさい思いとかややこしい思いとかしてきたのかな。

と考えると、少し申し訳ない。

別居が2002年の6月、離婚が2002年10月、なんやかんやと自分を励まして、すこーしずつ面会に前向きになれた、2003年5月頃のことです。

とんでもない事件が起こりました。
はっきりとは覚えていないけど、おそらくゴールデンウィークで、3~4泊夫のところに行ったのかな?
私が行政書士試験の勉強を始め、チビが保育園に通いだして間もないころでした。

面会中の元夫から電話があり、
「チビがケガしたよ」

なんだと???
なにをしたーーー!!!

事情を聞くとこれがまたとんでもない。
なんと、子ども向けでもなんでもない普通の自転車の荷台に子どもを乗せ、タイヤに足が巻き込まれたらしい。
病院は行って、特に骨に異常ないと言われたとのことで、少しほっとしましたが。

帰ってきた息子は、足首に包帯ぐるぐる巻き、だっこされて歩けない状態。

なにしてくれるねん。

元夫が病院連れて行ったとは言え、不安なので再度、こっちでも病院に連れて行き。
ズルムケになった足首からガーゼをはがす時にチビは大泣き。

なだめてすかして家に連れて帰り、「かわいそうに、痛かったやろ?」と私は言いました。

そこでチビが発したことばが。
「でもとうちゃん病院連れて行ってくれたで」
ニッコリ。

あのさぁ。
あんたケガさせられてるんやん。
「病院連れて行ってくれた」やないで、まじで。

と言いたい気持をこらえ、
「それは良かったね」

損だ、絶対同居親は損だ。
子どもの、この扱いの違い何?
あたしにはワガママ言うし、甘えもするし、ちょっと気にいらないと激怒されるし。
それなのに、たま~に一緒に遊ぶだけの父親はその扱いかよ。

でもね。。。
これが子どもの正直な気持なのよね。
多分、父ちゃんは「特別」で、父ちゃんと遊ぶ時間は「スペシャルな時間」。
そして、私のいる時間は「日常」。

どっちが得とかって話でも、本当はきっとないんだと思う。
そして、少なくともうちの場合は、私が「日常」担当、元夫が「特別」担当が、生活スタイルにも性格にも合ってたんでしょうね。

子が成長するにつれ、こんな「同居親は損だ!」と思うことも少しずつ減っていきました。


ちなみに、さすがの「怒らないエノモト」も、このケガ事件には抗議しようと思い、
「あのね、普通の自転車であんなに小さい子ども二人乗りはないよ」と言うと、
「二人乗りちゃうわ!三人乗りじゃ!」と言われ。
なんかもう、どーでもいい。

よく自己啓発セミナーやら、そういう関係の本で、

「常に感謝を忘れずに!」

だとか、

「どんな状況でも気持の持ち方次第で幸せになれる」

とか、主張されてるじゃないですか。


面会はやらなきゃならない。
その連絡や送り迎えも逃げられない。
元夫が変わることは期待できない。

という、私にしては八方ふさがりとも言える状況の中で、自分が変わらないと私自身がずっとストレスを抱え、不幸な気持ちで生きていかないといけない。

と考えてた私は、上の「常に感謝を・・・」とか「気持ちの持ち方次第で・・・」という言葉を思い出したのです。

でもなぁ。。。
感謝???

向こうに感謝される筋合いはあっても、嫌な思いをさせられるあたしが感謝だと?
確かにあの人いなかったら子どもできてなかったし、あたしのあの最愛のチビをくれたことについてだけは感謝する。
でも、今の態度はどうよ?

とかも、やっぱり思うわけです。

気持の持ち方って言われてもね。
あまりに常識のない対応をされて、腹を立てるなってほうが無理だよ。

とかね。


でもでも、ここであきらめたら、何も変わらない。
何よりも、面会について私が不幸で、それにより子どもに悪影響を与えかねない。
私も、このあふれる絶望感から逃れたい。

という一心で必死に考え。

あるアイデアが降りてきました。

それは、
「お父さんと思うから腹が立つんだ」

確かに子どもにとってはお父さんだけど、私まで、きちんとしたお父さん像を彼に期待する必要もない。

そうだ。

「あれは父親じゃない、ただで子どもを見てくれる便利なおっさんだ」(すいません関西弁下品で)

考えたら、子どもを預けるのって普通はすごくお金がかかるし、祖父母に預けても結局気を使うし。
それが子どもにとって楽しいのかどうかもわからないし。
でもあの人の場合、お金もかからず、相手もうれしい子どももうれしい。
こんないいことないじゃないか。

これが私にとっての魔法の言葉になりました。
このときから、今まで何回この言葉を心でつぶやいたか。

父親じゃないって考えるのが、あまり穏当ではないことはわかってます。
でもこう考えることで、面会から疲れて帰ってくる子どもを、穏やかに迎えられる。
これで、面会の中での私の葛藤は大部分が解消したのです。