久しぶりにスーパー戦隊シリーズのことを語ります。
 今回は,シリーズ48作目「爆上戦隊ブンブンジャー」です。


「車」モチーフの王道戦隊

 「爆上戦隊ブンブンジャー」は2024~2025年にかけて放映された戦隊です。
 シリーズで最後から2番目に放映された戦隊です。

 名前から想像できるとおり,モチーフは「」です。
 ヒーローから敵キャラまで,すべてが「車」や「運転」を語源としたネーミングになっています。
 ブンブンジャーが乗るメカも,すべて車両をかたどっており,車だけでなく,緊急車両や工事車両,さらには水中車両や近未来型の車両も登場します。

 私は21世紀になってから,1年通して見た戦隊はほとんどないのですが,ブンブンジャーは久しぶりに全話をリアルタイムで見ました。
 その理由は,何と言っても,王道戦隊だったことにあります。
 スーパー戦隊のフォーマットに忠実で,そこにオリジナリティやドラマ性が加わるという,絶妙なバランスの戦隊でした。
 見ていて本当に楽しく,毎週ワクワクしたものです。

 スーパー戦隊について,過去に記事をアップしていますので,ぜひご覧ください。

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キャラの立った6色ヒーロー

 ブンブンジャーは,番組開始当初はレッドとブルーの2人だけでした。
 そこから少しずつメンバーが増えていきます。
 第1話  ブンピンク加入
 第6話  ブンブラック加入
 第7話  ブンオレンジ加入
 第16話 ブンバイオレット加入


 最終的には6人の戦隊になります。

 ブンレッド(範道大也)
 … 熱血漢のリーダー。金持ちで,自らの資産を投げ打って爆上戦隊を設立した。
 ブンブルー(鳴田射士郎)
 … クールなサブリーダー。ハイテク機器を駆使した諜報を得意とする。
 ブンピンク(志布戸未来)
 … ムードメーカーな紅一点。メカの操縦が得意。普段はアルバイトに勤しむ。
 ブンブラック(阿久瀬錠)
 … 正義感溢れる警察官。真面目で純粋な性格。ときどき暴走する。
 ブンオレンジ(振騎玄蕃)
 … 物の調達が得意。ミステリアスだが柔和な性格。正体は宇宙人。
 ブンバイオレット(焔先斗)
 … 自信過剰で喧嘩っ早い。能力はレッドに匹敵するほど高い。

 赤・青・桃・黒・橙+紫という,スーパー戦隊唯一の組み合わせです。
 黄がいない戦隊は6作,橙が初期メンバーの作品も3作しかありませんからね。

 キャラクターのすみ分けがしっかりされており,個性的な6人です。
 追加戦士も最小限ということで,一人ひとりの戦士にスポットが当たり,深く掘り下げられていました。

 人間体の名前が,すべて「車」や「運転」を語源にしている遊びも面白いです。

 範道大也《はんどう たいや》・・・ハンドルとタイヤ
 鳴田射士郎《めいた いしろう》・・・メーター
 志布戸未来《しふと みら》・・・シフトとミラー
 阿久瀬錠《あくせ じょう》・・・アクセル
 振騎玄蕃《ぶれき げんば》・・・ブレーキ
 焔先斗《ほむら さきと》・・・サーキット


 未来に関しては,アルバイトのシフトとのダブルミーニングになっているところが感心させられます。


盛り上がるドラマ

 ブンブンジャーは,ノリのよいポジティブなキャラが集まった明るい作風ですが,ときにシリアスなムードになります。
 爽快感と悲壮感が絶妙に入り混じった,緩急のある作品でした。

 第16話で全員が揃ってからは,しばらく6人で活動していくのですが,中盤から戦士の一時離脱が始まります。

 第28話~第32話 ブンオレンジ離脱
 第43話~第46話 ブンブルー離脱
 第45話~第46話 ブンレッド離脱


 ここでは,ブンブンジャーとして戦線に立っていない状態を「離脱」と位置づけました。
 役者の都合による一時降板とかではなく,ストーリー上の離脱です。
 なので,物語の中には毎回ちゃんと出てくるのですが,単独行動だったり,敵対していたりします。

 そして何よりも粋だと思ったのが,各戦士の離脱に合わせてオープニング映像が作り替えられていることです。
 通常は追加戦士の紫を除く5人が並ぶのですが,レッドとブルーが2人とも離脱している第46話は,ピンク・ブラック・オレンジの3人という特殊な構図でした。
 

 

   5人バージョン

 

    3人バージョン

 

 このように,メンバーの加減によって映像が差し替えられていたのです。
 最終的に,全話を完走したのはピンクのみとなりました。

 最もドラマティックだったのは,爆上戦隊のサポートマスコットであるブンドリオが破壊され,起動しなくなってしまったシーンです。
 相棒として心が通じ合っている大也は悲しみに明け暮れ,ブンブンジャーとして戦線に立つことを辞退して,ブンドリオの修復に没頭します。
 最終的にどうなるのかのネタバレは控えますが,全話の中で最も緊張感のある展開でした。


レジェンド戦士のゲスト出演

 ブンブンジャーには,過去戦隊の戦士の何人かが顔出しで出演します。

 第12話 江角走輔/ゴーオンレッド(ゴーオンジャー)
 第32話 ライト/トッキュウ1号(トッキュウジャー)
      虹野明(トッキュウジャー)
 第43話 ジョー・ギブケ/ゴーカイブルー(ゴーカイジャー)


 それぞれ,演じた古原靖久さん,志尊淳さん,長濱慎さん,山田裕貴さんが顔出しで出演してくれました!
 ゴーオンジャーとトッキュウジャーは車両モチーフの戦隊ですので,初期の頃から登場が期待されていましたが,思ったよりもガッツリ出ていて良かったです。

 欲を言えば,ターボレンジャーのレッドターボ,カーレンジャーのレッドレーサーにも出てほしかったです。
 せっかく,佐藤健太さんと岸祐二さんが,まだ芸能活動を続けているのですからね。


 スーパー戦隊は終わってしまいましたが,最終盤で楽しい王道戦隊が見られて,良い思い出になりました。
 私は,いつかスーパー戦隊が復活することを今でも期待しています。
 そのときには,ブンブンジャーのような名作にまた出会えることを楽しみにしています。

 

 

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