Emotional Rescue. -306ページ目

尊敬してしまう人

■4月、新年度を迎えて新入生や新入社員が自分の居場所に入ってきている方は多いと思う。少なからず、ぼくも「新入部員にどういう風にルール教えていたっけ?」なんて学生時代を思い出しながら、新しい人と接する機会が多い日々を送ってます。
■ヴィトゲンシュタインとかいう、かっこいい名前の哲学者は、言葉について「教える-学ぶ」という関係性から考察していったとかいないとか。「今、目の前にいる大きな懐疑主義者」なんて表現で論文書いてた人だ。確かに「何でこんなこともわからねぇんだよ」なんて誰も言えない。
■さて、ぼくは一人暮らしを始めて6年目に突入。現在、独り身の寂しさはあるけど、料理をしている時間は結構楽しい。冷麺の具に薄焼き玉子を焼いてる時とか、豆腐の付け合わせに通っぽくカイワレ大根なんか刻んでいる時なんかは「6年目なめんな」状態。
■ただ、一人暮らしを始めてから変わってないのが、皿洗いが苦手なこと。部屋の掃除とか料理とかは苦にならないくせして、皿洗うのだけはできない。なぜだか未だにわからないけど本当にできない。きれいに洗えない、とかじゃなくて「さぁ、洗いますか」という気持ちになかなかなれないのだ。
■だから将来、結婚する時は絶対に皿洗いを苦に思わない人って決めてます。そして、心の底からリスペクトします。
■って、今日もまだ皿を洗っていない。「これ書いてからにすっか」なんて思ったくらいにして。

流行の時間に濃淡はあるのか

■映画『ラブ&ポップ』(97年発表)を観た。監督はエヴァンゲリオンの庵野秀明。「映画嫌い」を公言しているぼくは、この人の作品を初めて観た。原作は村上龍で、この小説は高校生の時に読んだ覚えがある。発表された当時(96年)は、社会問題だった援助交際を取り上げた作品としてセンセーショナルに迎えられた小説だったと思う。
■映画『ラブ&ポップ』は我々の視線を無視したアングルを多用し、後半になってアングルが現実味を帯びてくるシャレたつくりの作品だった。たしか、監督の庵野秀明はいつしかの『文學界』で「女子高生の普遍性を表現したかった」と言っていた。
■その発言は作品を観ると納得できた。いそうでいない7年前の女子高生、というのがリアルでどこか懐かしかった。当時のぼくも原作だけじゃなくて、受験勉強をサボって映画館に行っておけばよかった。少なくとも原作をリアルタイム(=ぼくが高校生だった時)に読んでおいてよかったと思えた。
■ところで、ぼくは流行の時間に濃淡はあると思っている。ここ数年だと1998年は、かなり濃くて不思議な年だった。バタフライナイフが社会問題化して、長野でオリンピックがあった。サッカーのW杯があって、中田がユベントス戦で2ゴールを挙げた。毒カレー事件もこの年だったか。
■横浜高校の松阪大輔、宇多田ヒカルが現れた年。けれども、宇多田ヒカルは『Automatic』で、レコ大を取れなかったのだ。レコ大はglobeの『Wanna Be A Dreammaker』だった。
■今と昔の評価/伏線が交錯した1998年のことは、やけに覚えている。

キャッチコピー落選の話

■J2・12チームのうち3チームが神奈川にあることをご存知だろうか。その3チームこそが湘南ベルマーレ、横浜FC、川崎フロンターレ。そして、3チーム同士のゲームを人は「神奈川ダービー」と呼んでいる。
■3チームは昨年から神奈川ダービーのキャッチコピーを募集している。ちなみに昨年のコピーは「神奈川ダービー強行中!」というものだった。このコピーは湘南-横浜、横浜-川崎、川崎-湘南のゲームの時にスタジアムなどで大々的にリフレインされた。
■そして、ぼくは神奈川のサッカー少年たちがスタジアムで見たり聞いたりして、ずっと覚えてもらえるようなコピーを作ってみたくなって、03年神奈川ダービー・コピー募集に応募してしまった。
■「神奈川は左から湘南・横浜・川崎のダービー3トップ!」というコピーで。
■結果はタイトルのとおり落選だった。気になる471通という応募から採用されたコピーは「神奈川決戦、待ったなし!! THE SKY DREAM GAME」というものだった。
■聞こえは普通だが「SKYは湘南のS、川崎のK、横浜のYにちなんで」というあたりがニクい。なかなかの名コピーである。
■さて、その3チームはまずまずの開幕スタート。何を隠そう第3節を終えた時点で全12チームのゲームを2ゲームづつは観ているというサッカー馬鹿は、早くも川崎・新潟・大宮のサッカーに浮気がち。特に川崎のサッカーは「J2のジュビロ」といった風格さえ漂う。
■中盤のプレス、少ないパス、枠にいくシュート。「モダンサッカーはこうやればいいんじゃ」。そんな石崎監督の声が聞こえてきそうだ。戦術仙人と揶揄される名将は、その名を払拭できるだろうか。