それは、彼には強い『目的』があるからです。『目的』
を果たすためにやらなければならない事をやっているだけなのです。それでも彼の情熱は冷める事はありません。それは30年以上のキャリアが証明しています。
本書では幸福になる方法として、『快楽を追うこと』と『目的を追うこと』の2つを挙げています。もうお分かりとは思いますが、やり抜く力が強い人はにとって、『目的』は強力なモチベーションの源になっています。
では、『快楽』はやり抜く力に繋がらないのか?というと、そうではありません。食事や睡眠は、生命を維持していくために必要な欲求です。やり抜く力の強い“鉄人”達になるには、聖人にならなければならないわけでもありません。
しかし、“鉄人”は『快楽』よりも『目的』を追っています。それに対し、世の中は『目的』よりも『快楽』を追っている人が多いです。
日本のパチンコなどのギャンブル市場の大きさは世界でも指折りですし、スイーツや肉などの外食産業も発展していて、人手不足が取り上げられています。
このような快楽は脳内に多くのドーパミンを分泌させるため、魅力的に見えてしまいますが、同時にストレスも感じています。これは脳が快楽を得ようと必死にさせたいからです。しかも脳はより強いドーパミンを求めてしまう為、ドンドンハマってしまい、感じるストレスも強くなっていきます。これが依存症というやつです。これでは、何十年もモチベーションを保つのは不可能のように思えます。
先程の作家は、『人類を救う』という強い目的を持っていました。本人は気恥ずかしいと書いていますが、大きな目的の為に行動し続けるのは素晴らしい事だと思います。
本書でも、不変の大きな目的を持つ事は非常に重要だと書かれています。これがあるからこそ、何十年もモチベーションを保てるのです。そして、その下に一番の目的を達成する為の目標を立てます。これを繰り返して、毎日の作業レベルの小さな目標まで落とし込んでいきます。
上にいくほど大きくて不変の目的になり、下にいくほど毎日できる手段に近づき、臨機応変に変えていきます。この1つの綺麗なピラミッドを創るのが、毎日の行動に目的意識を持たせ、やり抜く力を育むのに大変有効なのです。
自分も創ってみたのですが、なかなか難しく、綺麗なピラミッドになりませんでした。この“目標ピラミッド”は、人生の設計図みたいなものなので、難しいのは当然かもしれません。だからこそ創る意義があり、毎日の生活に目的とやり甲斐を与えてくれるのだと思います。

