これだけ読むと、非現実的あるいは、インチキなんて思われそうな話に思えます。他にも、「プラーナ」、「オーラ」なんて言葉も出てきます。
しかし、読み進めていく内に、それが杞憂であることが分かりました。身体全体で捉える東洋医学と、一部分に注目する西洋医学の違いを読むと、それぞれの医学の背景がよく分かりました。西洋医学が、オーラやプラーナのような目に見えないものを対象にしないのは、それらが神の領域に属するとしている、キリスト教の影響だったのです。宗教に基づく考えを、「科学的」としているのはなんだか皮肉な話です。
また、国連の世界保健機関(WHO)が定める健康の定義(2014年)
『健康とは、身体的にも精神的にも、また霊的にも、社会的にも完全で良好な活動状態にある事をいう。単に病気でない状態、虚弱でない状態が健康というわけではない』
これもかなり後押ししてくれています。
これは、霊的、つまりスピリチュアルの重要性が認められた証拠だと思います。ちなみに広辞苑では、
『心身が健やかな状態であること』
と、かなりざっくりした内容です。WHOとの健康意識の違いを感じます。
正に、“病は気から”、“病気は治すものではなく、治るもの”なのです。これを読んだ時、沖正弘という日本を代表するヨガ指導者の言葉を思い出しました。
「よく来たなっ!病人ども・・・・・。おめでとう」
「いいか、本当に不健康なヤツは、病気になろうと思ってもなれねぇヤツらだ。てめえらは、ちゃんと病気になった。だから、健康だっ!おめでとう」
病気は悪ではなく、治ろうとする反応であるという考えに基づいているところが共通していました。日本は明治維新頃からドイツの医療を手本にしていました。ドイツは昔から、医療先進国のようで、その秘訣が気になります。

