日本時間8日に、投開票が行われたアメリカ大統領選挙で、大方の予想を覆し、ヒラリー・クリントン氏を破り、ドナルド・トランプ氏が次期大統領候補として決定しました。
その影響は凄まじく、日経平均株価は大幅下落、円高も加速的に進みました。
大国の大統領が変わるという事で、経済面で大幅な変化がある事はありがちな話ですが、それ以上に白熱しているのが、アメリカ国内における『アンチトランプ運動』なんですね。
各地でのデモ運動はもちろんの事、大学では授業をボイコット、高速道路では封鎖運動、果てには発砲事件まで起こるほどの、大きな反対運動へと発展しています。
その大きな要因は、選挙運動中に見られた『差別・蔑視発言』にあり、移民や女性が反対運動の中心になることが多いようですね。
特に、有色人種や移民の多いカリフォルニア州(クリントン氏勝利)では、「トランプ反対運動」は熱く、学校の休校はおろか、『カリフォルニア州のアメリカからの独立』という案までのぼっているほど、州を上げて熱くなっているんですね。
実現性は低いものの、就任が近づくにつれ、こういった『トランプ反対運動』も熱くなっていきそうです。
渦中のトランプ氏は、大統領就任に向けて、少しずつ具体案を上げています。
CBSテレビのインタビューでは、1100万人超と言われる不法移民について、犯罪歴のある200万人~300万人をまず強制送還する考えを明らかにしました。
「犯罪者、犯罪歴のある人々、ギャングのメンバー、麻薬密売人は国から追放する」と表明し、「素晴らしい人々の扱いは国境の警備を万全にしてから決定する」と述べています。
選挙戦から主張していたメキシコとの国境に築く壁も実行に意欲を示しており、移民政策に対し積極的なのは明白ですね。
一方で、大統領としての給料については、「受け取るつもりはないが、規定に沿って、1ドルだけ貰う」と述べています。
「国のために働く」というイメージ戦略としては、有効な策かもしれないですね。(さすがお金持ちといった感じでしょうか(笑))
過激な発言を繰り返しながらも当選したトランプ氏。
国際的にみても、不安なイメージはありますが、先の読めない、ある種「楽しみ」とも取れる感情を湧き起こしてくれる存在でもあります。
少々「博打」のような選択でもありましたが、博打も当たれば大きな利益となるものです。
今後の日本も他人事ではないでしょうから、行く末を見守りつつ、良い関係を保っていけるといいですね。
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