2014年12月、大ヒット商品『ペヤング』に、ゴキブリが混入していたとして、発売元であるまるか食品株式会社が、ペヤングの全量回収を発表し、一時、スーパーからペヤングが消えるという騒動がありました。
2015年には、マクドナルドのハンバーガーに虫や金属片が混入していたという騒動も発生し、「食物の異物混入騒動」が立て続けに報道された時期がありましたよね。
「異物混入」に対する意識が高まり、報道にも落ち着きが出てきたと思われて一年が経ったこの頃、その「異物混入」がまた相次いで起こっています。
今月4日、食品メーカー・マルハニチロが販売する「セブンプレミアム さんま蒲焼 100グラム」から金属の一部が混入していたことが発覚し、同商品の自主回収を発表しました。
また、今月6日には、食品加工・販売の「米久」が、販売した冷凍メンチから腸管出血性大腸菌O157が検出されたとして、商品の自主回収を発表しました。
さらには、今月7日、大塚製薬が販売する「カロリーメイト」から、一部カビが混入している商品があったとして、これも商品の自主回収を発表しました。
先月も、はごろもフーズが販売するツナ缶に、虫が混入していたと発表されており、ここ数日に相次いで「異物混入」の報告がされているんですね。
SNSの普及もあり、このような「異物混入」の情報が、あっという間に拡散される時代となり、食品会社からしてみれば気が気じゃないでしょうね。
日本では、食の安全管理は特に重視されており、こういった「異物混入」はあってはならない話なのですが、たった1つの商品に混入が確認されただけで、企業にとってはとても大きな痛手となってしまうのは言うまでもないでしょう。
私も消費者の立場に立てば、虫の入った食品を食べたいとは思いませんが、ハエやゴキブリ1匹も入れさせないような施設作りというのも、なかなか困難な話ですよね。
ましてや、複雑な機械の中を通って作られる商品の中に、金属片の混入を防ぐというのは、もっと難しいミッションなのかもしれません。
しかし、一度信頼を失えば、取り戻す労力の方が重くのしかかるという事を考えると、そこの部分に知恵とコストをかけるのが賢明な判断なのかもしれませんね。
再び熱を帯びてきた「異物混入問題」。
来てはいけないブームですが、一度の発覚が、消費者の目を疑心暗鬼にさせ、勝手にブームとして作り上げられてしまうものです。
「異物混入」自体は、絶対にあってはならない事ですが、面白半分にSNSに投稿してしまうなどの行為は、消費者としても考えなければいけないところなのかもしれませんね。
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