~配慮の矛先~ | Eラーニングカフェぶろぐ

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今月19日、青森県黒石市の「黒石よされ実行委員会」による写真コンテストで、最高賞の市長賞に内定していた作品の被写体の少女が、いじめ被害を訴えて自殺した青森市立中学2年の葛西りまさんと判明したため授賞が撤回された問題で、黒石市の高樋憲市長らが記者会見を行い、一転して市長賞を授与することを明らかにしました。

 

この問題は、1枚の写真から始まりました。

「黒石よされ実行委員会」による写真コンテストのテーマ、それは「夏祭り」でした。

最高賞である市長賞に選ばれたのは、笑顔で津軽手踊りを舞う少女。

しかし、その被写体の少女は、今月8月に、自殺を苦に亡くなった葛西りまさんでした。

それを知った委員会は、遺族の方々に承諾を得た上で、市長賞として公表。

しかし、その後一転して、市長賞を撤回すると発表し、これが非難を受けることとなってしまったんですね。

理由としては、「いじめで自殺した少女は、祭りの写真としてふさわしくない」と発表されました。(ちなみに、昨日の会見では「名前と顔を公表していいものかわからなかった」と変更されていました)

 

市長を含め、事がここまで大きくなるとは予測もしていなかったでしょうが、これは批判を浴びても仕方がないですよね。

主催者側として、「夏祭り」という陽気なテーマで開かれたコンテストに、「自殺」というテーマが浮かび上がる事を避けたいという思惑はわからなくもないです。(他の軋轢もあったのかもしれませんが)

ですが、賞を取った写真の素晴らしさと、その少女が自殺したという事実は、このコンテストにある限りでは別物であり、ましてや経緯を知った上で、遺族の方々から承諾を得ているのに撤回というのは、配慮が大いにかけていますよね。

 

遺族の方々が公表に至った理由として、「いじめをなくすきっかけにしたい」と語っていました。

自殺する僅か10日前に、今回の写真のような素敵な笑顔を見せているんです。

いくら一瞬の切り取りとはいえ、この素敵な笑顔の裏に、いじめが存在していたとは、なかなか見抜けるものではないですよね。

現に、いじめをしている人達にとって、この写真が示す意味がどれほど伝わるのかはわかりません。

むしろ、それに気付ける人達は、そもそもいじめなどしないのかもしれません。

しかし、こういったキッカケにより事件を風化させないという事に強い意味があり、いじめを静観している人達の心に響くだけでも、大きな効果があるように思います。

素敵な笑顔をなくしてしまう『いじめ問題』は、一丸となって撲滅しなくてはいけませんね。

 

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masa