通訳をしながら有料で観光ガイドを行う国家資格の「通訳案内士」が不足していることから、観光庁は、資格を持っていない人でも有料でガイドが出来るように制度の変更を目指すとの方針を固めました。
通訳をしながら有料で観光ガイドを行うには「通訳案内士」という国会資格が必要なのですが、外国人旅行者の増加に伴って、地方を中心に「通訳案内士」の不足が問題となっています。
東京五輪が行われることを考えると、外国人旅行者は加速的に増えていくことでしょう。
そういった事態への対応策として、年内にも最終的な見直し案がまとめられるようです
最近では、英語教育に力が入れられているものの、日本人の英会話力というものは、まだまだ世界に大きく遅れを取っています。
一方で、国際化は進んでおり、「英語力不足」というのは、各方面で問題となっています。
特に、外国人旅行者にとって『医療』や『観光』は、不可欠なものですよね。
そんな時に必要となるのが、「通訳」という仕事なわけですが、その人材不足が課題として挙げられているんですね。
これは決して、英語が喋れる人材が少ないというわけではなく、「通訳=職業」という認識が薄いことにあるようです。
毎日、安定した仕事が確約されているわけでもなく、多くの現場では、「通訳の必要性」が浸透していないのが現実です。
特に、医療の現場となれば、普段使わないような言語も飛び交うわけで、より専門性が求められます。
苦労して会得した語学力が、職として成り立つのかが不明瞭ともなれば、なかなか手の出しにくい世界ですよね。
もちろん、「国際化」=「英語」というわけではありません。
最近では、中国語をはじめとした多くの言語が飛び交うようになりました。
医療のような専門性の高い分野で、タガログ語(フィリピン)といった言語を話せと言われれば、それこそ日本に数人いるかどうかのレベルでしょう。
多くの分野で『国際化』への対応が急務な中、このような派生的に起こる問題についてもきちんと考える必要があるんですよね。
最近では、「機械通訳」の世界も、ますます向上を見せています。
「機械通訳」の向上も素晴らしいことですが、一方で、その発展により、自らの職が脅かされる方も大勢います。
その辺の、今後の見通しをはっきりさせておかないと、ますます通訳という分野は手を出しにくいものとなるでしょう。
東京五輪も控え、『国際化』は至上命題となっています。
競技上問題なども混乱状態となっていますが、今後の「通訳」分野の青写真も、はっきり描く必要がありそうですね。
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