今月２６日、テレビ朝日系「しくじり先生 俺みたいになるな！！ 3時間スペシャル」に、かつて人気テレビバラエティ「マネーの虎」に出演していた輸入車販売業の南原竜樹氏が「しくじり社長」として出演しました。
「マネーの虎」出演時には、年商１００億の敏腕社長であり、番組内では「冷徹な虎」と言われるほど、投資志願者に対し、冷酷な発言を繰り返すことで有名でした。
今考えても、バラエティ番組としてはなかなか奇抜な内容だったわけですが、それゆえに、一度見たら忘れられないインパクトがあり、タレント活動など行っていない南原社長でも、記憶には鮮明に残っていました。
そんな南原社長が、番組終了１年後には、年商１００億から負債１００億になっているなんて、想像もしなかったですよね。
今回の放送を見ていて、どこまでがバラエティ仕様の話となっているのかはわかりませんが、好調な会社が突然破たんしてしまうというのはよくある話ですよね。
今回のように、大口取引先の破たんによる連鎖というケースもあれば、製品不良発覚などによるもの、横領など社員の裏切りによるものなど、様々なケースが考えられます。
会社が大きければ大きいほど、その代償も大きく、南原社長は、社員２６３人全員を解雇、自らもホームレスのような生活を送っていたと話していました。
さらに、自身の超ワンマン経営が祟り、社員のほとんどが手を差し伸べてくれなかったというエピソードを語っていました。
一代にして事業を成功させた人は、自分の考えが一番正しいと思いがちになることが多く、ましてや「マネーの虎」出演時に見せていた他者の切り捨て方を見ていると、余計に自身のワンマン経営に陶酔していたんでしょうね。
ワンマン経営が決して悪いものだとは思いませんが、社長という立場にいる以上、ただ売上を上げればいいというものではありません。
社員を大勢抱える社長ならなおさら、経営能力に加え、リーダーシップや愛嬌、信頼性など多くの能力が要求されます。
もちろん、それらが自身にないと思うなら、周りにサポートしてもらう。
そういった中で、組織として成り立っていくんですよね。
南原社長は、現在、新たな事業を立ち上げ、再び年商１００億円の会社を抱えているそうです。
やはり、経営の能力はずば抜けたものがあったのでしょう。
前回の失敗を反省し、今では社員とも積極的にコミュニケーションを取っているそうです。
そう、社長に一番必要な能力は、この「失敗から学ぶ能力」なのかもしれませんね。
e-learning cafeホームページ：http://e-learningcafe.net
Eラーニングストア:http://elearning.thebase.in/