今月18日、リオデジャネイロパラリンピックの全日程が終了し、閉会式が行われました。
この大会では、前回ロンドン大会の2倍となる金メダル10個、メダルの総数で40個を目標として掲げていたものの、結果としては、初参加の1964年の東京大会以降、初めての金メダル0個で、メダルの総数は、銀メダル10個、銅メダル14個の、計24個という事になりました。
前回のロンドン大会のメダル総数16個は大幅に上回りましたが、金メダルが無いというのは少し寂しい気がしますね。
大会3連覇が期待されていた車いすテニスの国枝慎吾選手が準々決勝で敗れ、前回大会金メダルの柔道の正木健人選手が準決勝で敗れるなど、日本にとっては波乱の多い大会ともなりました。
とはいえ、日本ではまだ馴染みはありませんが、運動能力に障害がある競技者向けに考案された障がい者スポーツ「ボッチャ」で、日本初の銀メダルを獲得し、ここ最近のラグビー人気も味方してか、ウィルチェアー(車いす)ラグビーでも、日本初となる銅メダルを獲得するなど、障がい者スポーツの認知度向上に、とても貢献した大会になったのではないでしょうか。(オリンピックと比べると、メディアでの報道は、あまり大きなものではありませんでしたが。)
日本が金メダルを獲得できなかった理由として、世界のパラリンピックに対する意識が高まった事が挙げられます。
というのも、今大会では、210もの世界新記録がマークされたんですね。
ロンドン大会からわずか4年で、世界の競技レベルがグンと上がったことが示されています。
パラリンピック競技に投資する予算を増やす国が多くなる中、日本は、東京五輪招致が決まった2013年以降から徐々に力を入れ始める姿勢を見せましたが、他国に比べて遅いスタートに、今回の世界レベルの向上についていけなかった要因があったのでしょう。
金メダルの獲得は叶いませんでしたが、銀メダル10個、銅メダル14個と素晴らしい成績を残した日本選手団。
4年後には、東京という更に盛り上がる地に場所を移動しての大会となります。
メディアでももう少し取り上げるようにして、どのような競技なのかを理解する場を増やすことで、より一体として盛り上がれる東京パラリンピックとなるでしょうね。
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