昨日行われた広島カープの凱旋試合、巨人相手に5-0と快勝し、試合後には25年ぶりの優勝セレモニーが行われました。
優勝ペナントとトロフィーが手渡され、真っ赤に染まったスタンドを一周し、最後は万歳三唱で締めくくりました。
その中でも、笑顔で挨拶を行う緒方監督に、微笑ましく思った方も多いのではないでしょうか。
緒方監督は選手時代、3年連続盗塁王を獲得するなど、カープにとって欠かせない選手でした。
FAの話が浮上した時にも、「カープで優勝したい」と残留を決め、その後も活躍を続けるも、2009年の引退までに、優勝を決めることが出来ませんでした。(91年の優勝時はレギュラーではありませんでした)
そのカープ一筋でカープに貢献した功績から、2010年には野手総合コーチを任され、2015年から監督に抜擢されました。
2015年のカープといえば、黒田・新井両選手がカープに復帰し、前田健太選手が大リーグに挑戦するためチームを去る最終年とされており、カープファンから「優勝するなら今年しかない」と大いに期待されていました。
しかし、監督1年目という経験の無さからか、ファンを戸惑わせるような采配が目立ち、メディアに対してもぶっきらぼう、試合に負けると選手を批判するなど、ファンからも緒方監督へのブーイングが目立つようになりました。
最悪だったのは、昨年、本拠地最終戦に負け、4位となり、クライマックスシリーズ行きを逃してしまったのですが、本来ならグラウンドでマイクを使って試合後の挨拶を行わなければならないところ、緒方監督は一礼だけして、選手を置いてそそくさとベンチに下がったんですね。
この行動により、チーム内外から不満が続出、一時は「緒方監督を辞めさせろ」と署名運動が起こるまでとなりました。
そして2016年。
結局、監督の交代などは行われず、シーズンが始まる事となりました。
ファンとしては不安なスタートだったわけですが、緒方監督自身に、大きな変化が見られました。
監督インタビューでは、活躍した選手のみならず、地味な仕事をした選手も褒めるようになり、負けた時には「監督である私の責任」とはっきり述べるようになったんですね。
選手起用に関しても、コーチを絶対的に信頼するようになり、今まで入りにくいとされていた監督室のドアも開けっ放しに、さらには練習の際にも積極的にコミュニケーションを取るようになったそうです。
昨年は、テレビで見ていても不穏な空気が伝わってきていたベンチも、今年は選手全員がのびのびとしているのがよくわかりますよね。
どうやら、家族が労いやアドバイスの言葉を送ったり、オーナーがゲキを飛ばすことでこのような変化が起こったようですね。
緒方監督の変化は、25年ぶりの優勝の、大きな要因になったと思います。
もちろんコーチや選手の活躍は欠かせないのですが、組織である以上、トップの資質はとても重要なんですよね。
よく「誰が監督をやっても勝てる」などと揶揄する方がいますが、良い素材が揃っていても、それを生かすも殺すもトップ次第です。(去年のカープのように・・・)
どんな世界にも言えることで、トップもしくは右腕となる人など、組織の中枢が優秀でない限り、組織は強くならないですよね。
今年はその監督が大きく変わり、圧倒的な強さを見せて優勝しました。
この感覚を忘れないようにすれば、これがカープの『黄金期』の始まりかもしれませんね。
そんなカープの監督は、まさに『神って』いましたね。
P.S.
今週は、25年ぶりの想いをぶつけるために「広島カープ週間」にしようと思っています。
大変勝手ですが、カープの話ばかりつまらないという方は、来週20日(火)の記事に、また戻って読みに来ていただければ幸いです。
よろしくお願いいたします。
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