民進党代表候補の蓮舫氏が、日本籍と台湾籍の二重国籍の可能性がある事を、産経新聞などの各メディアが報じました。
蓮舫氏は、台湾出身の父親と日本人の母親との間に生まれました。
現行の日本の国籍法では、父親か母親が日本人であれば、その子供は日本国籍を取得できることとなっていますが、蓮舫氏が生まれた1967年の国籍法は、父親が日本人の場合のみ、日本国籍を取得できるとなっていたため、1985年の改正国籍法が施行されるまでは、台湾籍として育ちました。
そして施行後、台湾国籍を離脱し、日本国籍を取得したと蓮舫氏は主張しているのですが、結婚して、本名が「斎藤蓮舫」から「村田蓮舫」になったにもかかわらず、対外的には旧姓でもない「蓮舫」という名で押し通していること、またツイッターやインスタグラムのアカウント名も旧名の謝蓮舫の中国名を使っていることから、いまだに二重国籍なのではないかという疑惑に発展したんですね。
この問題については、とてもデリケートなものだと思います。
日本の第2党である民進党の代表候補にまでのし上がり、都知事選にも期待に声をあげられるなど、議員としての資質は素晴らしいものをお持ちなのでしょう。
しかし、この「二重国籍」の問題は、日本のみならず、多くの国で問題視されているんですね。
なぜ、二重国籍が問題視されているのか。
一番の問題は、その人物が、記録上、世界に一人ではなくなってしまうという事です。
二重に国籍を持つという事は、パスポートや戸籍を複数持つことが出来るという状況になります。
これを利用した犯罪が起きかねないというのが一番の問題点なんですね。
他にも、テロや拉致など国際的な犯罪に巻き込まれた場合、どちらの国が救出するのかという問題なども起こってしまいます。
ましてや日本の指針を決定する立場であるとなると、余計に放ってはいけない問題となるんですよね。
もう片方の国籍に有利な外交を展開したり、果てには国家自体を乗っ取ることも全くの不可能ではないわけです。
日本という国に大きく貢献してきた蓮舫氏に限ってそのようなことはないとは思いますが、そういった可能性を限りなく0にするためにも、「二重国籍」という問題はきちんと整理しておかなければいけないんですよね。
もちろん、これはあくまで『現行の制度』での話です。
グローバル化が促進し、海外に住む日本人、日本に住む外国人などは当たり前になってきています。
日本の大きな会社のトップが外国人であったり、スポーツ界でも外国人が多く活躍していますよね。
そういった中で、「国籍」の柔軟化はいずれ必要となってくるでしょう。
しかし、テロなどの国際的な犯罪も増えている現状を踏まえると、そうも簡単に国籍変更を認めるわけにもいきません。
現状に合った法律を検討していくとともに、悪用されないよう慎重かつ十分な議論を積み重ねていくことが必要なのかもしれませんね。
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