指定難病とマイナンバー | ブロッギン・エッセイ~自由への散策~

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アウシュヴィッツが陸の上のジェノサイド,ヒロシマ・ナガサキが空からのジェノサイドだったとすれば,水俣病は海からのジェノサイドである。(栗原彬編『証言 水俣病』)


 先日届いた指定難病の申請手続のお知らせに,今回の申請から個人番号(マイナンバー)が必要になると書かれていた。マイナンバーなどを登録している人は少ないと思いますが,こうやって生活に困っている人や立場の弱い人に強制してくるんですね。私の場合,ひと月に20万くらい医療費がかかっているから,医療助成がなければ生活していけなくなる。国保の3割負担だと,ひと月5~6万円もかかるから,生活していく上で医療助成は不可欠なのだ。マイナンバーを提出しなければ,認めてもらえないんだろうか・・・。こういう人の弱みや不安につけ込んでマイナンバーを国民に押しつけてくるわけだ。マイナンバーを出さなければ助成はしないよ,と人の足元を見る。汚いやり方だね。ヤクザといっしょ。否,お金持ちの租税回避は見逃して,苛酷な弱い者いじめに執着している点で,この国はヤクザ以下だ。

 難病患者のほかにも生活保護受給者とか障害者とか母子家庭とか被災者など,国からお金をもらっている人たちはマイナンバーを強制されるのだろう。マイナンバーって,結局は銀行口座に紐付けすることが目的なわけだから,それによってお金の流れは完全に国に把握されることになる。生きている間は税金も医療費もかっちりむしり取られる。少しでも余計な預金や財産があれば,助成は打ち切られる。生きている間だけじゃない。死んだ後も死亡税を取られ,財産は全部没収されるだろう。下層の庶民や困っている人たちから,滴る血の最後の一滴まで搾り取って,お金持ちや大企業や外資や権力者に上納,再分配しようというわけだ。この発想って,再分配の意味をわかってないですね。ベクトルの向きが逆でしょう。トリクルダウンどころの騒ぎではないね。

 棄民政策とともに,社会の一元化と管理社会化が進んでいくのを生活の中で実感する。本来は私たち市民が権力を監視しなければいけないはずだし,多様性に向かっていかないといけないと思うのだが,違いますか。すべてが真逆に進んでいる。というか,ムカついて,真面目に書く気が失せた...