漫画家の小田原ドラゴンさん。
がんのため、前足を1本切断したミニチュアピンシャーの「ちょんぴー」ちゃん(メス)を飼っています。
ちょんぴーちゃんとの日常を描いた漫画『ぼくと三本足のちょんぴー』(1~3巻、小学館)を読みました。
ちょんぴーちゃんのがん種はわかりませんが、私も骨肉腫のために四肢切断が普通に行われている病棟で過ごしたので、ちょんぴーちゃんに感情移入してしまいます。
漫画の中のドラゴンさんと一緒に笑ったり、泣いたりしました。
手術後に満身創痍となったちょんぴーちゃんに、ドラゴンさんは話しかけます。
「なあ、ちょんぴー、もし病気が再発したら、もう手術はやめとこうな。
ただ5歳まで生きてくれ。
そうしたら普通の犬の一生分楽しい思い出作ってあげるから」
ちょんぴーは、お願いされた約束を守ってくれます。
ところで、この漫画のいいところの一つは、ワンコ、特に子犬を育てる大変さがユーモアもまじえて描かれていることです。
私は、二男とその愛犬(パピヨン)を亡くした寂しさに耐えられず、かなり衝動的にトイプードルを飼い始めました(オス、現在1歳11か月)。
パピヨンを育てた経験があるので、新しく迎えた子犬も、大丈夫、扱えると思っていました。
しかし! この子は、トレーナーさんもあきれる我の強さがあり、怒るとすぐに噛みつきます。
子犬ってこんなんだっけ!?
今はだいぶ落ち着きましたが、最初は噛まれて怪我するのが日常だったし、毎日布団にオシッコするしで、後から思うと「育犬ノイローゼ」になっていました。
ちょんぴーちゃんは、うちの子のように狂暴ではありませんが、元気すぎて、ドラゴンさんも「育犬ノイローゼ」気味だったようです。
「育犬ノイローゼ」のことは、この漫画で知ったので、もっと早く読んでいればと思いました。
ワンコ好きの人、漫画好きの人、ぜひ読んでいただきたい作品です!
https://sippo.asahi.com/article/13388167?cid=asadigi_rnavi_sippo