またも大河ドラマの話になってしまいますが、ただし、現代にも通じる、普遍的なテーマについてです。
それは組織のトップの顔が変わるときに起こること。
・強い権力の下でまとまっていたかに見えた側近たちは、それぞれ思惑がうごめき出す
・人が変われば、部下の忠誠心も変わる
・組織外部との関係性も変わる
といった問題が表に出てきます。
前回の放送で、落馬した頼朝は、遂に亡くなってしまいます。(好演された大泉洋さん、お疲れ様でした。)
大河ドラマ館での撮影可の頼朝のパネル
頼朝は、ときに理不尽な理由・理不尽なやり方で、自分を脅かしそうな人を亡き者にしてきた。だからこそ、御家人たちも、生前から様々な思いを抱いていました。
初代鎌倉殿が亡くなり、誰が次の鎌倉殿になるかをめぐり、御家人や親族たちは、それぞれ自分にとって都合のいい事を言い出す、というのが前回の放送でした。
武将の駆け引きだけではなく、陰には女性の存在があります。これも今に通じることではないかと。大河ドラマでは、北条時政の後妻・りく、比企能員の妻・道が、夫にアレコレけしかけます。
大義名分もそれぞれ。
・北条あっての源氏=北条時政(主人公のパパ)
・源氏あっての北条=(主人公の北条義時)
今まで一緒にやってきた親子も、意見が対立してしまいます
御家人たちは、
・幕府の安定
・自分の家の繁栄
・自分個人の優位性
といったことに頭を巡らせつつ、欲を出していきます。
そして外部である朝廷との関係は?
単なる力関係だけではなく、自分との相性といったこともあるでしょう。単純に好き・嫌いのみならず、誰だったら扱いやすいかといった、したたかな計算も含めて。
トップの交代、たとえばちょっとしたチームリーダーの交代で、雰囲気が変わり、自分の気持ちも変わる、といったことは、今でも誰にもあることです。
跡目争いにからんで、部下たちは、どの位置につけるか。それとも排除されるのか、自ら役割を去るのか・・大きな変わり目を迎え、ますます目が離せません。
権力と言えば、ドラマ『六本木クラス』の放送が始まります。話題の韓国ドラマ『梨秦院クラス』の日本版です。こちらも青年が大きな権力に立ち向かっていく物語です。
最後に、今も変わらないのは、どんなに権力を持ったところで、永遠の命ではないこと。
私達は諸行無常の運命の中、生きています。
あなたの周囲の権力者、威張り屋さんたちは、それに気づいて生きていますか。(家の中のオレ様夫、カカア天下の妻も含みます。)
自分の在り方も、一生を考えて、自己実現していきたいですね。
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