ミッドナイト・アフター | Electronic Dolphin Eats Noise

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空論上の九龍城

“シッチェス映画祭”ファンタスティック・セレクション2015ミッドナイト・アフター』 

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2015年11月 @ シネ・リーブル梅田

上映延長のお陰で無事劇場で捉えられました!ありがとう。 

2014年のTIFFでの上映で、非東京圏の旧来からのファンをやきもきさせてから一年。
遂に(特殊な形ですが)一般公開で遭遇。
まぁ、一筋縄で行かない作品・才能だと再認識。 

いやぁ、フルーツ・チャン、恐るべしやわぁ~  


当日何人ぐらい入ってたかな?

ラストで皆そろってポカーンとなった、その音が聴こえた気がしたよね(笑)。
調べたら前後編を想定してるらしいんだけど、後編を観る日は果たして来るのでしょうか? 


偶々バスに乗り合わせた乗客達が、時間の歪み(?)に迷い込み、辿り着いた無人の夜の街で、不可解な恐怖体験に遭遇し、互いへの疑心暗鬼から心身を消耗して行く…
な、前半の展開はスリリングでむっちゃ面白い! 


そこから、様々な謎が解け、しかし、解けるとまた深まる謎が…な無間地獄へと。
には、フルーツ・チャンの従来の持ち味も活きて来て、これまた面白い!
んだけど… 


そもそも今作、元々二部作の構成だったのか?それとも途中で撮り切れなくなって二部作にしたのか?
この展開は当初の予定通りだったのか?
フルーツ・チャン側からの企画?若しくは依頼されて?
と、色々気になるな。 


もし、張り巡らされた伏線が見事回収される形で後編が撮れたならば、相当な傑作になっちゃうだろうけれど、このままやり逃げされても、それはそれで怪作として記憶に残る気もする。 


好きだったのは、無人の夜の街の撮り方だな。
高速をチャリで飛ばすシークェンスとかクール。
あと、人体が崩れて行く映像も不気味なんだけれど、中々面白い感覚だった。 


あの食堂に揃ってからの、それぞれが疑心暗鬼になって発生する厭らしい人間ドラマが、執拗な演出も相俟って、見応えたっぷり。
ちょっとクドいけど。
全体に『漂流教室』が過ったな。


あとは、やっぱ、「スペース・オディティ」でしょ!
ボウイの曲が流れる映画なんて数多有りますが、こんな風に・執拗に使われた事ってなかったのでは?
しかも、リーブル梅田、最近上映の爆音が凄いのでド迫力!


そうそう、サム・リーが相変わらずで嬉しかったな。
老けないねぇー
しかも、無茶苦茶美味しい役じゃん! 




今作、気になって色々調べてみるとますます面白いな。
そうか、ネットで発表された原作があるのね。

その小説は香港の現状を巧みに編み込んでいたと。
で、それの前半だけが映画化って事なのか。成る程。
これは、 是非後半も完成させて欲しいぞ!





そうそう、この日某映画館スタッフの方と同席した訳ですが、帰りにあーでもない・こーでもないと謎解きや分析、感想を言い合ってたのが無茶苦茶楽しかった!
そんな映画なんです(笑)。 

私も同席した方も、ずっとフルーツ・チャンが好きで、2014年のTIFF上映時から観たいねぇ~と言い合ってたんですが、思えば今作、旧作を思わすモティーフに溢れてもいて、一緒に劇場で観られる事になって良かったですね。