瀧の白糸 | Electronic Dolphin Eats Noise

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空論上の九龍城

東京国立近代美術館フィルムセンター復元作品特集 神戸会場 “蘇ったフィルムたち”
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2015年9月 @ KAVC


先ず初日は溝口の『瀧の白糸』と小津の『彼岸花』の二本を堪能。

愛と執念のデジタル・リマスターで、スクリーンから溢れ出る濃密な息遣い。
凄い。


『瀧の白糸』、モノクロームでもサイレントでも、未だスクリーンからこんなにもな情報量が溢れ出るものか!

溝口のその丹念なる画の積み重ねに目眩する。 


全くのサイレントを102分。
こんな時のKAVC、ホント静かなので最適なんですが、一方で静か過ぎてどうなの?な不安もありましたが(主に眠気)、この面白さにいらぬ心配。
悲劇とも捉えられますが、白糸の生き様に引き込まれた!


いゃぁ、白糸が欣さんへと惚れて行く様の描き方が粋だねぇ。
挿入される字幕の当て字もまたロマンチックでさ。
二人の互いを信じ・想う姿も、甘っちょろい感傷に浸らせないのに、何とも強く響く。


正直なところ、最新の復元を解説したオープニングの映像で、事の顛末が解ってしまったんだけれど(笑)、それでも尚震える二人の凛とした最期は、永遠に焼き付いた。