涙するまで、生きる/約束の地 | Electronic Dolphin Eats Noise

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空論上の九龍城

2015年9月 @ 元町映画館

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ヴィゴがむっちゃ良かったなぁ…

アルジェリアの非常に複雑な歴史と政治を背景に編み込みつつも、メイン二人の凡ゆる垣根を越えた奇妙な友情譚として語り、そこから炙り出るモノを捉える。 


あの大地、吹き荒ぶ風、そして雨…の空間性と二人の関係とから、彼の地が持つ複雑に捻れ合う歴史が一本・一本解きほぐれ、その根と先に眼を向けられる。 


ヴィゴの枯れた魅力が全開なんですが、一方でモハメド演じるレダ・カティブ(『ロスト・リバー』のあのタクシー運転手だ!)が、完全なる異邦人から、映画の半分を担う存在感を放つに到る展開が素晴らしい。=理解である。


音楽が何とニック・ケイヴでしたね!

約束の地

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いやぁ…今年のトンデモ枠最右翼!
先週観た『涙するまで、生きる』でヴィゴ熱再発した全身全霊を打ちのめすハードコアな映画(館)体験!
これ、今劇場で観とかないと、後で痛い思いしますぜ。


元映で観たのもあり、タルコフスキー的な時空の歪みに迷い込んでいたら、ホドロフスキー的な陽性の狂気に遭遇したかの様な…何とも掴み処ない体験でありました。

あの四隅が丸い変形スタンダードには奇妙な視点を与えられた。

オープニングから、こちらの体内時計を狂わすかの様な時間の流れがあり、そして通常の映画の空間認識を溶解さす驚異的なロケーションもあった。
それをあえて、あんな視覚を制限するかの様な変形スタンダードで。
一筋縄でいかん。

話の筋はいたってシンプル…いや、通常なら成立しない程にミニマルでもあって。
しかし、あの時空感覚で以ってその一本のLINEがメビウスの輪の如き捩れを発生させた。

色んな解釈が出来るとは思うんだけど…
例えば、これはある時期から決して追う事が叶わぬ旅路へと娘が出てしまう父親の苦悩そのものなのかしら?とかね。
それにしても後半の展開の飛躍には驚嘆させられた。

音楽が何とヴィゴ自身でしたね!