ひろしま/二十四時間の情事 | Electronic Dolphin Eats Noise

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空論上の九龍城

立誠シネマ 戦後70年企画vol.3 ~黎明篇~

ひろしま』×『二十四時間の情事』

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2015年8月

いよいよ最終章。
市民総出で人類の記憶に焼き付けんとした地獄絵図の壮絶さ。
そしてレネとデュラスが映画で以って戦争へと挑み掛かった永遠の傑作。 

『ひろしま』

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1953年に早くもこんな映画が撮られていたのか!と、凡ゆる観点で打ちのめされた。
ここで焼き付けられる景色、放たれる言葉に逃げるな!

悲劇から僅か8年。
まだ広島の地に・人々に息衝く記憶の重みが、リアリズムだとか越えて、その想いに押し潰されんばかり。
あの川に流されて行く子供達の姿、名前を告げられず絶命する少女、自らの子供を久しぶりに背負いその重みに…
でも、僅か8年でも風化は激しく、オープニングの嘲笑する級友の姿や、早くも灯った街の煌めきに再びの戦争の気配を感じ取ったり…の現代パートが痛烈。
ラストの幸夫の叫びに今の私達はどう応えられるのだろうか?

今作、その封印された経緯はWOWOWの特番なんかに詳しいのかな?

録画してるので見なきゃならないな。
今も突き刺さる台詞の理由を確認せよ。


パンフレット。

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シンプルな作りながら、一つ一つ捲る頁の重みが桁違い。 

 

『二十四時の情事』

{7C5C81DE-78A0-418F-9ECF-5DB94AF09A54:01}昔TVで見た事あったんだけど、改めて観るとこんなにも挑発的な内容だったっけ!とビビる。

そして、リマスタリングが素晴らしい! 


あんな風に『ひろしま』がフィーチャーされていたのかってのも続けて観たからこそ。
知らなければ記録フィルムだと思ったままだった。


時空を越えて折り重なる記憶が、封じられた想いを解き放ち、一気に時間が動き出す。

その瞬間の、余りに映画的な演出に震えた。 


レネ✖︎デュラス、時間・空間・記憶。

映画的手法で以って分断し、新たに結び直す事で閉ざされてしまった想いが鮮明に浮かび上がる手腕は土壇場。


一見戦争の悲劇から遠く離れたロマンスの様で、だからこそ一気に肉迫出来るって構成に落とし込むんだよね。

普遍的であるからこそ、獲得出来る視点、皮膚感覚。


夜の街を彷徨う映画はどれも魅惑的ですが、今作は特別な光と闇を捉えている。

何気にあの駅のシーン好きだな。


にしても両作に出演した岡田英次、かっこいいなぁ。

 

『ひろしま』で印象的に鳴り続ける伊福部昭の音楽は『ゴジラ』にも流用されてましたよね。
『二十四時間の情事』の二つの世界を縫うかの様なスコアも耳に残る。