シネマストリートフェス2015 前夜祭オールナイト | Electronic Dolphin Eats Noise

Electronic Dolphin Eats Noise

空論上の九龍城

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2015年7月17日-18日 @ パルシネマ
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開場前から結構な人数いたので吃驚!

 

『天然コケッコー』
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最高やん!
原作も監督も好きで、当然見てたんだけど、スクリーンだとより無防備な煌きに胸がキュンとなる。
しかも、この時期・この時間帯にパルさんで35mm上映なんだよ! 


兎に角夏帆ちゃんが眩いんだけど、岡田くんのぶっきらぼうな優しさとかもええし、他の子達(特にさっちゃん!)も皆そのキャラを活き活きと謳歌してスクリーン駆け回る! 


監督の山下敦弘、撮影の近藤龍人、脚本の渡辺あや、最強の“さんかく”やね。 

四季の変化を巧みに取り込んだ脚本と、それを見事画に落とし込むカメラ。

ちょっと『海街diary』や『リトル・フォレスト』が過った。

この辺は後の『もらとりあむタマ子』へと繋がった訳だ。 


男と女の時間の流れ方の違いってのが裏テーマとして流れてた気もするな。
だからハラカミさんの音楽だったのかも?

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改めて観ると、男の一人相撲なデリケートさが目に付いて、可笑しいやら哀しいやら。

岡田くん演じる大沢くん然り、佐藤浩市演じる父親もそう。
その辺りの感覚、山下監督✖︎渡辺あや脚本の相乗じゃないかな? 


大沢くんがご褒美のキス貰える時に、そよが中々納得いく形で出来なくって繰り返すのを、“愛がない”って跳ね除ける描写が、女と男の深い溝感じさせるよね。 


そよの父親の、訳ありな関係だった大沢くんの母親に対してギクシャクしちゃうんだけど、それも一人相撲で、空回りしちゃうのがまた好い。最初佐藤浩市って聞いた時はミスキャストじゃねぇ?って思ったんだけど、大正解だよね。 

大沢くんの母親演じた大内まりさん、むっちゃクールビューティーだよね!
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役者さんではなくってモデルさんだったのか。もっと演技見たかったね。


あの優しき担任教師、沖田修一監督作での味わい深き演技で好きになった黒田大輔さんやった!

 

海に行く迄の(山がゴーゴー鳴っているのを聞く)皆を捉えたカメラの横移動が素晴らしいな。
そして、それをそよ一人で東京で再現した画の作り方(あの大きな青空一杯の画面!)もスクリーンに映え捲る!

 

あと好きだったのは、スクリーン右手一杯に黒板を捉えて、そこにキスするそよを映したショット! 


『ウォーターボーイズ』
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ひっさびさ。
そっか、あの人出てたんだっけ!のオンパレードでした(笑)。
眞鍋かをりは役柄も込みでタイムリーだなぁ。 


矢口史靖監督はあんまり得意ではなかったんだけど、去年の大傑作『WOOD JOB!』で改めて観直したなと思ってたとこだったので絶好のタイミング。

構造は同じなんだけど、矢張りこちらは2000年代の気分だな。


でも、正直な話、『WOOD JOB!』を観た後では物足りない。

水族館で磨かれて行く精神と肉体の描き方だとか、火事のトラブルであったり、ラストに向け部員が増えて行く展開であったり、諸々画がスクリーンに映えない。


何よりラストのシンクロがなぁ…
もうちょっと何とかならんかったのかなぁー?
だからこその増量作戦だったのかもしれないけれど。
折角の女子校での開催って展開も然程映えず。勿体無い。 


平山あやちゃんの可愛いさももう少し活かしてあげて欲しかった!


と、色々難癖付けたくなるのも『WOOD JOB!』がそれだけの傑作だったが故。 


後にTVドラマへとシリーズ展開しましたが、今回改めて観ても、これはTV的な作りなんだよね。

そこがスクリーンで観ての物足りなさだったのかもしれない。 


『モテキ』
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もう…
言わせんなよ(©アニ)。
って感じ。

あの時間帯に観るみゆきちゃんは唯々反則。

矢張り何時観ても幸世の部屋が最高やなぁ。

あれ、判る限りをリスト化してみたい。
あの稼ぎにしては広いよね? 

幸世の部屋の窓の上に一つ飛ばしで並べてるこの三枚が最高なんやけど、

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そうか、OSTにして、META3/5や!


『モテキ』は『ウォーターボーイズ』とは逆にTVドラマからの映画化作品。
大根監督は映画はこれが初めて。
で、あるものの、とても映画的な興奮に溢れた作品なんだよなぁ。

 

リアルタイムで4回劇場に通い、更にはBlu-rayも購入したんだけど、全然満足出来なくって、ずーっとまた映画館で観たいなぁーと焦がれ続けてた。


オープニングでサクサク~っとTVドラマ版を刷り込んでおいてからの、怒涛の就職~モテキ再到来迄の展開には矢張りスクリーンでこそ巻き込まれる快楽がある。

何度観てもあの鞄投げてからのPerfume登場に鳥肌! 


そもそもナタリーに就職するって設定が憎たらしい。

しかもみゆきちゃんはアイスクリームなんだもんな。
存分に映画内のサブカル度数上げられる前提をすんなりと呑み込めるもんね。 


『モテキ』程流れる楽曲をCDで持っていた度数高い映画は後にも先にもないし、ライヴ行った事ある度数も高い。
そう言えば2011年の“
RADIO CRAZYはモテキ・フェスだったな。


様々なミュージシャン他がカメオ出演しておりますが、ヨルタモリでお馴染みのユザーンもフェスのシーンで出てるんだよね。

隣には『天然コケッコー』の音楽を担当したハラカミさんも。 

天然コケッコーとハラカミさんだけでなく、くるりと山下敦弘でも繋がってたね!


既成楽曲の使い方の巧みさにはドラマの時から唸るばかりでしたが、ここに極まりって感じですよね。

特に90年代楽曲のそれには鳥肌。
サントラ、全楽曲収録のコンプリート盤欲しい。 


女優四人出て来るけどモテキじゃなく三角関係じゃん!ってツッコミも結構ありましたが、確かにそうなんだけど、あの真木よう子演じる先輩は幸世に対して可愛い後輩を見る以上の熱視線があった気がする。 


何気にタイムリーなのが、幸世がみゆきちゃんと会うのに待ち合わせてたヴィレヴァンで『進撃の巨人』を購入してた事。5年前(撮影時は更に前か)は当然マニアックな存在だった。 


そして、最高のエンドロールで最強の今夜をブギーバック! 




終わったー!

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パルシネマさん、ありがとう!
そしてこんな過酷な日に集った皆さん、お疲れ様!


牛丼食べて帰りました。

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支配人の話では今後もオールナイト上映の企画は計画中だとか。
嬉しいやねぇ。
特に今回の様なラインナップだと、映画好きだけでなく広範囲を取り込める訳で。
更に言えば90-2000年代の邦画のリバイバル上映って中々機会なくって、それが評価/再評価に繋がらない要因で、先細って行く邦画界の現状にも連なると思うんだよね。
どんどん学生さん達を呼び込み、土壌作りしなきゃね!