高倉健/菅原文太 5 | Electronic Dolphin Eats Noise

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空論上の九龍城

“高倉健、菅原文太追悼上映”第五弾
『ブラック・レイン』『トラック野郎 爆走一番星』
2015年3月 @ 塚口サンサン劇場

『ブラック・レイン』
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いやぁ、これでスクリーンは二回目(一回目の感想ですが、歳経て観れば観る程にその文句なしの格好良さを構成したであろう、壮絶なる化学反応の公式が見えて来てゾクゾクするな。

僕の映画好きの原点、再確認! 

初期リドリー・スコットの集大成的な趣きあって、至る所にこれ以前の作品のモティーフが散見されるんですが、一方でこれ以後のリドリーが格闘して行く事になる人間ドラマが立ち昇って来る様にグッと来るのだ。 


大阪の街並みがブレランしてるー!とよく言われますが、今それこそよく訪れてる元町や十三の撮り方にも唸る。

よくぞそんなとこ迄ロケハンしたなぁ。
オープニングの空撮もスクリーンで観ると絶品!


どのシーンも思い入れたっぷりで溜息出捲るんですが、個人的にツボ打たれて毎度泣いちゃうのが、あの遺品を形見分けする件ね…

あの展開、ズルいよ!


それにしても日本側のキャストの技あり!感には痺れるなぁ。

メインどころは当然ながら小野みゆきさんの鮮烈さとか、國村隼さんの青臭さとか、塚口サン的には『太陽を盗んだ男』から連投の神山繁さんもあの厭らしさ、酔い!


トラック野郎 爆走一番星』 

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全く初めて見るこのシリーズなれど、何ね、このヴァイタリティ!そして、未だ劇場引っ繰り返る程のオモロさ!
日本の天井知らずの元気さにも泣けてくるよ。
何より、文太さん、楽しんでるなぁ~


先ずデコトラが素晴らしいなぁ。

唯派手なだけじゃない。
その独創的な灰汁の強さとパワー。
何でも受け入れる懐の広さ。
それらを支える運ちゃん達の熱さと優しさ。
道にズラリと並ぶだけでグッとくる。


もうね、下ネタ満載なんすけど(笑)、カラッとしててね、全然今だとアウトなネタばっかなんだけど、いやいや何故こんなのに臭いものに蓋したかなぁー?って感じですよ。


文太さんとキンキンのコンビネーション最高なんすけど、ちょろっと登場の山城新伍がもう期待裏切らない低俗っぷりでガッツポーズ!

ここんとこの塚口サンのシアター3の出没率高い田中邦衛も堪らんです! 


そうそう姫路でのロケがあんのよ!吃驚した。

そんで、姫路パートに登場のあべ静江のキュートさ!に、加茂さくら&ラビット関根(勤)コンビの濃さと、そこに絡んでくるなべおさみ!


オープニングにちょっとだけ登場する研ナオコさん。出オチ感たっぷりな訳ですが、年末にパルシネマで観た『喜劇・百点満点同様、今の感覚だと美人なんだよ。

そのオープニング、修学旅行のバスとデコトラで追いつ追われつ、「心のこり」を大合唱する訳ですが、前日に観た『滝を見にいく』での「恋の奴隷」の合唱同様、歌謡曲の力を見せつけられたな。 


学ラン着てる文太さん、胸ポケットにむっちゃペン突っ込んでるのがツボ入って笑った。
大宰ネタも最高!
鶴光さんも登場しまっせ! 


あとね、なべおさみさんの熱演も観られちゃ訳ですが、部屋の壁に(警察の昇進試験の)合格祈願貼ってたのにドキっとしたぞっ!

 



はぁ、遂に観終わっちゃった…

トラック野郎での最後、あの富士山に聳え立ってた御二方のデカさを想う。

※あの富士山は、後にライバル関係にもなったそうな松竹の寅さんへの挑戦状でもあったのか?

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塚口サンらしい愛と拘りに溢れた全10プログラム、堪能。

兎に角全て楽しめた!観てる間は悲しみ忘れた。それが彼らのパワーである。


確かにこれからの御二方の不在はデカい。
でも、例えば同じ塚口サンで上映中の『
ソロモンの偽証』なんかを観れば、邦画の未来にまだまだ希望を持てる事を知れる。

繋いで行かなきゃならんのだ。