2015年1月 @ 元町映画館
前作『嘆きのピエタ』の端正さ(?)はどこへやら、“よっ!”“待ってました!”と思わず劇場中屋号が飛び交いそうな程に、初期のヒリヒリと痛点に触れる皮膚感覚と、ポップな迄にシュールな画が満載なギドク・ワールド!面白い。
もうね、こんな面白さ、ズルいよ!
あの、芸術的にオモロいスッテンコロリンの天丼具合とか!
アレ持ち去る時に、ちゃっかり“テイクアウト”の看板写し込んだり!
イ・ウヌの豪快なコメディエンヌっぷりを堪能(!?)。
例えば『弓』や『ブレス』、果ては『悲夢』辺りの孤高さは若干後退?
それぐらいにギドクの一時のぶっち切り感は尋常じゃなかった訳で。
今作、どこか、初期ギドクのセルフパロディの様な装いにも感じた。
設定が強過ぎたか?
確かに描写は痛いんだけど、痛さが勝ち過ぎたかな?ってのはある。
でも、このある種の解り易さは入り口に最適で、こっからどっぷりとギドク毒々メビウスに囚われるのは中々に羨ましい。
まっ、でも、イ・ウヌが素敵!
オープニングのワイン呑んでる流れからの口唇。
まさに“ぬゔぉー”な登場。
パンツ丸出しのスッテンコロリンの美しさ。
乳の放り出しのだらしなさ具合。
あのキャラ立ちにガッツポーズ。
イ・ウヌの妻/愛人の二役も話題になりましたが、あの二面性こそメビウスの輪に誘う訳で、後半互いに寄せに行っているかの様な顔の変容も抜群。
観てていっちゃん面白かったのは、あのモンスターが不意に帰宅して来て、そのままバタンキューでグーグー鼾かいてる姿を父&息子が、何とも言えぬ表情で見てる画。
あんな風に父&息子が結託する映画も稀。
『メビウス』、『ゴーン・ガール』、『スガラムルディの魔女』。
で結婚三本立てしてみたい。
これ、三本共コメディです(キッパリ)。



