暮れ逢い | Electronic Dolphin Eats Noise

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空論上の九龍城

2014年12月 @ シネ・リーブル神戸

そうだなー、先日ルコントの初期の傑作『仕立て屋の恋』を元映で観たからどうしても比較してしまうんだけど、ルコントも大人になったなぁー、柔らかくなったなぁー、な、手堅いメロドラマ。

相変わらず変態描写もあるし、エロいけど。


ルコントがシュテファン・ツヴァイクの短編小説を元に撮り上げた初の英語劇。
(舞台は第一次大前後のドイツ)
初老の実業家、その若き妻。更に若い青年(住み込みの個人秘書)との奇妙な三角関係… 


ルコントが英語劇?さて、どうなる?って不安は全く杞憂で、相変わらずの官能的な愛憎、高貴な変態性が優雅に描かれている。

まぁ、メイン三人の表情・眼差し・声、そして所作がエロいよね。 


ベートーベンの『悲愴』の旋律が巧みにこの作品の空気、そして三人の関係性を代弁する辺りもグッと来ますが、実際にピアノを奏でるシーンはフィーチャーせずに、その弾いていたであろう残り香を捉える様には唸る。 


あとパズルね。埋まって行くピース、埋められない距離…


ラストのあの行進の横を二人が…な描写は愛のコリーダみたくもある。 


まぁ、全体的にルコントにしては薄口な感触でしたが、ここで獲得した観易さは悪くない。 


個人的には主人公の恋人として前半に出てくるシャノン・ターベットに注目したな。

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むっちゃキュートだし、初スクリーンとは思えぬ度胸もある。
若き日のヘレナ・ボナム=カーターや、クロエ・グレース・モレッツ辺りを思い出した。