戦場カメラマンの主人公の、戦場と家庭、その双方での葛藤を、非常に丁寧な語り口と、大胆且つ美しい撮影で追った良作。
カメラマンとして、母として、妻として、女として、そして人としての葛藤を、私達にも非常に身近な事として共振させてしまう展開、そしてカメラが見事。
だからこそ、ラストは尋常じゃなく胸抉られる。
強く残るのが、あの長女の表情ね。彼女が最初からもう違うんだよね。目覚めの兆しがあるのだ。
ビノシュの存在そのものをトレースしたかの様な主人公の眼差し・葛藤・選択に胸がザワつく訳ですが、ホント、ここんとこの彼女は面白い。アモス・ギタイ監督の『撤退』も改めて観たい。
監督のエリック・ポッペは奇妙な味わいのノルウェー映画『卵の番人』で撮影を担当した人。
作品の舞台はアイルランド(U2のラリーが出演している)にアフガニスタンとケニア、ビノシュはフランス人。
面白いなぁ。

