輝け!平成26年度映画祭対抗短編合戦 | Electronic Dolphin Eats Noise

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空論上の九龍城

2012年12月13日 @ 納屋工房


終わったー!
この後仕事なんで、余韻にも浸れずそそくさと帰宅しましたが、今年もこれでいよいよド・年末に突入やなぁーと感慨も一入。
ありがとうございました&お疲れ様でした。


毎年末の恒例となって早くも三回目。
今回のラインナップは…

『ぽんぽん』
『DE_RIRIA_SUBASUTAIMU』
『彼女の告白ランキング』

『瘡蓋譚』

の4作品。

どれも濃厚な味わいでございました。
仕事前に凭れる~

一昨年は6本去年は5本、と、本数こそ減ってるものの、密度は変わらず。

しかも頭とお尻の二作は40分!と短編としては大作だ。

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一作目『ぽんぽん』(2013年/40分)中村祐太郎監督作品

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この、四畳半な(正確にはもっと広いけど)澱み、色、熱。
だらしない男、健気な彼女。
嘗ての邦画を支配したあの空気への強い嫉妬にも似た愛が、整合性すら突き破り焼き尽切る。 

何よりオープニングタイトルの出るタイミングが素晴らしくって、あの町あかりさんの歌と共に記憶にこびりつく。 


二作目『DE_RIRIA_SUBASUTAIMU』(2012年/13分)ひだかしんさく監督作品

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ストーリー性ありながらも、一般的な語り口からは逸脱し、様々な暗号や暗喩に溢れた、何とも抽象度高いアニメ。そのクオリティは非常に高い。 

建築の仕事をされているそうな監督の脳内に独自の理論で構築された想いのその設計は、難解ではあるのに読み解きたくなる奇妙な魅力がある。 


三作目『彼女の告白ランキング』(2014年/21分)上田慎一郎監督

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会場が笑に沸いた破壊力抜群の怪作。
ホント、前半の告白へ持って行く展開、その様の間合い、巧い。
なのに、そこからの逸脱のギアの反則な入れっぷりには放心… 

これはホント、ガッツポーズ出たなぁ。インディーズだからこそのモラルもルールも無用な、この剥き出しっぷり。

この監督はいずれトンデモないもの撮りそうだ。 


四作目『瘡蓋譚 ーカサブタタンー』(2013年/39分)上野遼平監督

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監督が現役高校生って情報が鑑賞の邪魔になってしまう程に、作品としてのクオリティは高く、その肌触り・後味は唯一無比。
“瘡蓋”ではかられる夫婦の距離、温度。 

プロデュースは河瀬直美さん。

ドキュメンタリー的なカメラ、そこにふと(当然の事の様に)注ぎ込んで来る神話的な風景・間合い。
成る程、な師弟関係を想起した。 


しかし、回を重ねる毎に、テーマへの照準の絞り方は強まってるよね?

去年はボンヤリと家族がテーマだった気がしましたが、今年は明らかに夫婦、若しくはそれに準ずるカップルでしたよね。
一緒に同じ時間・空気を共有する事の困難さと、それでもそれを越える“何か”を求める様が焼き付いた。 

直前に『ゴーン・ガール』観てたのも何らかの因縁だ。


そうだ、映画祭対抗短編合戦、その一回目では『転校生』に森川葵ちゃん、二回目での『家族の風景』には池松壮亮くんがいた。さて、今回も誰か大ブレイクするのか?楽しみだ。


さて、シネマ窟、今年も驚愕のラインナップが並びましたが、中々スケジュールが合わず…だったのが残念。

“逃すと痛いシネマ窟 ”


次回は後々“221事件”と語り継がれる事になりそうな程の危険なラインナップらしいぞっ!