ゴーン・ガール | Electronic Dolphin Eats Noise

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空論上の九龍城

2014年12月 @ 姫路OS

あんなに大好きだったフィンチャーも、いつの頃かワクワクしなくなって来ちゃって長い年月経っちゃいましたが、それでも矢張り毎回劇場に足向けているのは、それぐらいに初恋の衝撃が強かったからだ。 

しかし、『ゴーン・ガール』は、ひっさびさにワクワクしたし、観終えて言葉にならぬバクバクした気持ち抑え切れなかった。

フィンチャー云々抜きにして、これは相当に傑作だと思うし、映画史にも刻まれるんじゃね? 


正直なところあの予告には全くそそられなかったんですが…!

ホントね、これ、どう表現したら良いんだろ?
“異性”や“恋愛”、“結婚”への幻想をこんな風に一本一本解き、その解いた糸で縛られちゃうと…


僕らが生きて行く為に、必死で紡いで来た幻想を一本一本丁寧に紐解いてしまった作品だよね…
それも取り返しつかないレベルに迄。
いやぁ…ホント、やっちまった映画だ。

 

これ、相当に高度なコメディとして観たら無茶苦茶おもろいんだけど、笑つつ引き攣るよね、確実に。

ふと頭過ったのはキューブリックの『アイズ ワイド シャット』。 


また“ガール”ってのが素晴らしくって、失踪するエイミーが彼女自身をモデルにした少女を主人公とした絵本に囚われていた様が巧みにインサートされ、妻の失踪と少女性の喪失とが折り重なって行く訳ですよね。 


でもさ、至る所でネタバレ禁止と見掛けるんだけど、へっ?て感じ。
これって、別にそこ(多分あそこの事を指してるんだろうけど)で印象大きく変わる作品でもないと思うし、そんなに神経質になるレベルなんかな? 

実際の作品はそこを起点によりディープな領域へとその語り口を推し進める訳で、ネタバレ云々でそこは一切グラつかない。 


でもあのシーンのヴィジュアル的インパクトは絶大で、どうしても『セブン』のあそこを想起するよなぁー
『セブン』と見比べると色々面白い。
夫婦間のあれやこれやの描き方とかね。
勿論罪と罰に対する意識であったりも。


まぁ、でもベン・アフレックだよなぁー
すんばらしいわ。
あの空虚な目、笑顔、そして顎。
究極の顔面映画とも言える。 


そう言えばトレント・レズナーの音楽も今回のは特に良かった。まるでNINの『スティル』みたいなトーンで。

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サントラ、アナログ盤でも出るのか!