ソフト・バレエ再結成の第一報は何処で知ったんだっけ?
21世紀入って、割に三人がまた歩み寄ってた気配は感じてた。
森岡さんの2001年の『エレクトロニカ』~『ファンタジア』をフジマキが褒めてただとか(森岡談)、エンズと森岡さんが同イベントに参加してたりだとかetc.
まぁ、でも再結成はファンな私ですら夢にも思わなかった。
さて、届けられた『SYMBIONT』、うーんと、一曲目の余りのケミカルっぽさに腰砕けた(笑)ものの、二曲目…三曲目と進む内に勘を取り戻し…
全体にデジロック路線とエレクトロニカ路線とが理想的塩梅で配置され、21世紀初頭迄ソフト・バレエが継続していたならば?な、妄想に見事真正面から答えたかの様な、優等生盤。まぁ、実際にあのまま続いてたらもっとロックっぽい乗りになってたとは思うんだけだ…
三人の個性が、溶け合うと言うより、独特の距離感を保ちつつ、歩調を合わせ並走したかの様なアルバムで、再結成盤としてはいかにも“らしい”仕上がり。なのが物足りなくもありつつも、楽曲自体のクオリティーは異様に高い。
アートワークは何とCTPPの信藤さん。ゲストの中に濱田マリの名前と共に芍薬の名(本名?)も。
アルバムタイトルはフジマキがSHE-SHELLの1st用に温めてたもので、“共生”の意。
で、一年後に届けられたこちら。元々再結成の契約の時点で期間も作品枚数もライヴも確定してた為に、予め再び解散する事を前提にした一枚。の本作が、まぁ、現役感バリバリの攻めの一枚なのが何とも“らしい”。
『愛と平和』から干支が一周り。再び世界を覆う不穏な空気へと投げ込まれた本作は、その『愛と平和』のアップデート盤とでも言いたい程に、とても近い感触を持つ。
ってか、これ、ぶっちゃけフジマキプロデュースのエンズじゃん!
実際今作での森岡さんは、再結成を望んだ張本人でありながら、食み子状態で影が薄い(実際にスケジュール過ぎても曲が上がらなかったりしてたらしいけど)。
本作携えてのライヴでもフジマキと遠藤さんのまさかの結託振りが伝わって来たり。
そうだ。この後遠藤さんはエンズで本作の延長戦の様なデジロック路線へと変貌してる訳で、それにはここでの相当な手応えがあったからなのでは?
全体の構成もフジマキがプロデューサー的スタンスで仕切り、前半/中盤の不穏なインストや、ボートラに配されたカオス等々、このタイミングを最大限に活かし捲った大盤振る舞い。一曲・一曲よりも全体の流れが兎に角素晴らしい。
ものの、矢張り“ソフト・バレエ”と言う器が良くも悪くも今作の熱気や重要性を封じ込めてしまう側面もあり…もどかしい。
しかし、初回盤に同梱されたDVDで垣間見えた再結成ライヴの壮絶さよ…何故参戦しなかったのか(涙)。
さて、この後、当初の予定通りその活動は閉経(MENOPOSE)し、それぞれのソロ活動へと戻った三人。
2009年にデビュー20周年記念でのBOXリリースに三人の最新インタヴューが掲載されたものの、絶望的に再々結成の可能性は打ち砕かれた…
かに見えたが!?

