かぞくのくに | Electronic Dolphin Eats Noise

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空論上の九龍城

かぞくのくに
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2012年8月 @ シネ・リーブル神戸

もどかしい。やるせない。モヤモヤする。怒りの矛先が見えず・届かず、振りかざした想いは周りを・自らを傷付けてしまう。
『かぞくのくに』なんて傑作が生まれなければならないなんて、そんなのって、そんなのって…


今、対峙すべき作品。そして、引き摺って、戸惑って、揺さぶられて…残った想いを吐き出して欲しい。

かぞくのくに』、これで動員伸びるかな? これは決して遠い地の出来事でも、小難しい政治の話でもなく、貴方の真隣の家庭でも起こり得る極々身近なお話である。是非揺さぶられて欲しい。



そして、2013年9月姫路シネマクラブ例会『かぞくのくに』でした。

知ってて観てても、やっぱり揺さぶられ、泣き、己の無知と無力に打ちひしがれる…


ARATAのあの長期の思考停止からのリハビリテーションの様な、日本の空気や匂い、言葉や味を、ゆっくりと身体に・心に染み込ませて行くかの様な所作が素晴らしい。

だから、尚の事、半ばで断ち切られた時の名残惜しむかの様な姿が胸に迫る。


言われなきゃ気付かない程に、映画で描かれた世界に溶け込む、いや浸け込まれたかの様なヤン・イクチュン。
言葉少なげながらも、その端々から滲み出る強い思いに息もできない。


そして、安藤サクラだろう。
あの、言葉以前に想いが行動へと突進してしまうかの様な“肩”が素晴らしい。
ともすれば息もつまる重さに押しつぶされそうなこの作品に、軽やかで、しなやかで、逞しい花を添えている。