りんごのうかの少女 | Electronic Dolphin Eats Noise

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空論上の九龍城

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2014年1月 @ 梅田ガーデンシネマ

『ウルトラミラクルラブストーリー』であそこ迄邦画界の最前線を突き破りながらも、その後長編を撮らせて貰えていないのが、横浜監督の不遇。
何なんすかねぇ…
前二本の短編はもどかしい作品だったなぁ。


『ジャーマン + 雨』も『ウルトラミラクルラブストーリー』も、閉鎖的な村社会・人間関係と、そこを突き破る凶暴なピュアネスとの、奇妙なカオスが充ち満ちておりましたが、『りんごのうかの少女』では、一旦地元を舞台にした事もあってか、そのカオスに奇妙な照れと反発、そして安堵が漂う。


津軽三味線奏でる異国人、遠くで打ち鳴らされる銃声、聞き取れない方言、馬、炎、りんご…
幾分お伽話の様な成分が全編を覆うものの、これは紛れもない監督の原風景なのだろう。
此処でリセットされた横浜監督はこれから何処へ向かうのか。


ここんとこ“方言”のグルーヴってのが自分の中でツボなんですが、『ウルトラミラクルラブストーリー』よりも更に踏み込んで、ほぼ全編聞き取れない方言で通した『りんごのうかの少女』。
オープニングのラジオのチューニングはまさに此方の耳をその世界へと誘ってくれている訳だ。