2014年8月 @ KAVC
今作は矢張り、あの四時間を一気に観る疲労感と、その後訪れる言語化不可能な感動を味わわねばならない。
ぶっきらぼうなドキュメントな様で、前編で強烈な異端の地に放り込まれながらも、後編で一気に諸々が連なって行く構成にしっかりと練られている。
前編部分、いきなり放り込まれる患者の混乱と恐怖そのままに、この病棟がどんな場所で、どう機能しているのか?
そしてそれぞれの患者はどうここに辿り着いてしまったのか?
が徹底して全く見えてこないのが凄い。
外の景色すらないのだ。
そこでフラッフラになってしまうのも分かるものの、その後を見ておかねば、心も身体もバランス欠けたまんまだ。
故に四時間一気観を推奨する。
しかし、ワン・ビンの凍てつく迄に純度高き眼差し(=カメラ)には驚嘆する。
そして、どうすればあんな風な位置にカメラを存在させられるのか?いや、存在させなく出来るのか?だ。
ここには人間がいるのだ。
そしてそれぞれのドラマがある。
決して目を背けてはならない。
あの、この病棟を後にした男が向かう先には何があったのだろう?
あそこの長回しに、今作がどう言う風に撮影されたのかの一端が垣間見え慄く。
しかし、あの柵越しの逢瀬の美しさときたら…
