無事に(?)に『ソウル・キッチン』35mm上映 @ 塚口サンサン劇場を堪能。
これ、スクリーンでは二回目なれど、前回は姫路シネマクラブでの上映だった故の音響面での物足りなさも今回はバッチリ解消。
そして、何度観てもオモロイ!傑作。
『ソウル・キッチン』なんか観ちゃうと、最早“ドイツ映画”だなんて括りは無効で(しかし、だからこその今回の塚口サンの上映なんだけど…)、話す言葉はドイツ語なれど、物語られる遅れて来た青春譚は世界共通語。
…ここには例えば“お袋の味”であったり、思い入れのあるあの懐かしい食堂を守るんだ!みたいなノリなんかもない。
伝統であったり郷愁であったりから分断された、“僕らだけの”物語。
故に彼らが、それでも尚あの建物に拘り、“ソウル・キッチン”と名付ける事の重さが響く。
新たなる伝統、やがて訪れる郷愁を求め…
だからこその“ソウル・ミュージック”でもあろう。
『ソウル・キッチン』のファティ・アキン監督、よく“世界三代映画祭を制覇”した男と紹介されますが、そのイメージから受ける凡ゆる事象を飛び越えて響くグルーヴは可笑しく・美味しいものの、そのレシピは矢張り制覇しただけの秘伝に満ちている。
ファティ・アキン監督はトルコからドイツへ出稼ぎに来ていた父親を持ち、本人はドイツ育ち(『おじいちゃんの里帰り』や『いとしのハニーちゃん』で描かれいた時代背景だね)。
そんな彼の生い立ち故にな傑作『そして、私たちは愛に帰る』も是非!
学生時代にはバンド活動もやっていたファティ・アキン監督。
『ソウル・キッチン』にはそんな彼の青春が投影されている気もしますが、ベルリンの荒廃が生んだバンド“ノイバウテン
”のメンバーと共に、イスタンブールの音楽シーンへと飛んだ『クロッシング・ザ・ブリッジ』なんてのも撮ってる。
このパッケージはしかし…


