クロニクル | Electronic Dolphin Eats Noise

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空論上の九龍城

クロニクル
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2013年10月 @ 西宮OS

くっそおもろいやんけぇー!
ヤバす。


いやいやいやいや、これを限定公開とか意味わからんわ。

※当初本作は劇場公開はスルーされソフトリリースのみの予定だったものの、余りの要望の高さに、

⬇︎関東圏の一部劇場で上映。 この辺では悶えてた。

⬇︎全国の数館に拡大公開。 一回目はココで観た。

⬇︎更に地方の様々な劇場へ。 二回目はココだ。

と、結局最終的には一般公開規模に迄拡がった。

こんなもん、何ぼでも売り方あるし、口コミで確実にヒットするやろ!


若い時分は、自分の限界やら身の丈やらに悶々とするもんですが、“与えられてしまう”事に拠って、そこをあまりに痛く・哀しく炙り出し、しかも一級のエンタメにしちゃう。
一夜で反転するスクールカーストとかさ…

更には巧みなPOVのスタイルで監視社会を浮き彫りにするし。

恐るべき才能。


日本のアニメや漫画からの影響って部分で言えば、『パシフィック・リム』以上かも?
あちらの良くも悪くもな溺愛っぷりに比べると、こちらはよりクールでしたたかなアプローチ。


いや、まぁ、あの消防服着ての…には震えたね…
常々あんなんが観たかったのだ!
そして、実際に目にしてしまった時の興奮!

間違いなくあのシーンは2013年のハイライト。


POVである事を前提にしてるのに、そこの概念をルールに沿って破壊し、新たなる映画のカメラ=眼差しを獲得してる。
『クロニクル』、映画館でその革命を目撃せよ!




そんで、二回目!
2013年12月 @ 塚口サンサン劇場

二度目の鑑賞。だからこそ気付く細やかな演出の術やカメラ・編集の計算に唸る!
まぁ、そんなん抜きにしても、やっぱクッソおもろい!!!
こんなイ・ケ・ナ・イ興奮を見事に具現化されちゃうと抗う術なしだ。
後半のカオスなアクションは劇場じゃなきゃ!


改めて観てみると、あのPOV撮影がスタイルそのものへの批評性帯びているのも解る。就寝ギリギリまで撮影してるとことか、SNSな環境までひっくるめて随分今の病巣を照らしてるなぁーと。
あと鏡を巧みに取り込んで、撮影してる対象と、撮影者とを同画面に入れてる辺りとかね。

あの撮影対象と撮影者が(画面上は)向き合ってなくって、並列な感覚はまさにSNS的コミュニケーションだなぁーと思ったのよ。
結局相手へと向かわない/向き合えない。
あの辺の感覚は素晴らしい。
『クロニクル』、二度目はその辺りから解体すると、随分ラディカルな作品なのが解る。


あんだけ全てを撮影する事に拘ったアンドリューが、後半監視カメラで追われる事になり、やがては自分を撮影してる周囲の人集りのスマホやケータイを取り上げちゃうとことか皮肉だよねぇ…