おじいちゃんの里帰り/母の身終い | Electronic Dolphin Eats Noise

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空論上の九龍城

『おじいちゃんの里帰り』
&『母の身終い』
2014年6月 @ パルシネマ

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素敵!

トルコからドイツへと、出稼ぎから移住へと。その歴史を背景に浮き上がる家族の絆と綻び、そして民族の誇り。
涙もあれば笑もある、怒りもあれば喜びも。
何より登場人物皆が愛おしい!傑作!


決してコメディではないんだけど、殆どコントみたいなパートもあるし、あと何年も引っ張る身内ネタとかズルい(笑)!


あとね、“あの”瞬間を驚く程あっさりと描いてて、だからこそ引き摺る余韻が胸を締め付けるのも巧い。


これ観るとトルコ映画の傑作『いとしのハニーちゃん』と物語の背景が一緒な事に気が付く。
あれ、みんぱく辺りで上映してくれないかしら?

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…ズシリと来る。
綺麗事にせず、みっともなさも痛い程に描いているのが、あのラストの瞬間のリアリティへと繋がる。

もう、目を・耳を覆いたくなる程に痛いシーンもあるんだけど、そこ迄描く覚悟なきゃ、この物語に対峙出来ないよね。

しかしキャリー(愛犬)も大変ね…

まさか、あんな事になろうとは…

でも、あの可愛い寝姿見れたから救われたけど。


キリキリと胸に迫る不器用な母と息子の愛憎劇には他人事でない疲労を感じる訳ですが、そんな二人を(身体を張って繋ぐ)愛犬キャリーと、隣人が愛おしい。
ラストの沈黙、そして…
覚悟して対峙せねばならない。


そうだ、音楽がニック・ケイヴだったんで吃驚!でも、納得でもある。