彌勒 | Electronic Dolphin Eats Noise

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空論上の九龍城

彌勒
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 2014年5月。@ 第七藝術劇場。

モノクロームだからこそ映える煌めきと揺らめき!
映画へと詩情と色香を取り戻さんとす、新たなる世紀の幕開け。
素晴らしい体験でした!

林海象監督のトークも、物静かなトーンの中、瑞々しい煌めきと秘めた情熱が見え隠れして素敵でしたね。

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サイン&握手頂きました!


稲垣足穂の原作を林海象監督が、永瀬正敏主演で、京都造形芸術大学の映画学科の面々と撮り上げた、新世紀映画。
足穂らしい詩情を、美しいモノクロームへと焼き付けた煌めく青春譚。にして、これは衝動の爆発=ビッグバンだ。


昨年『彌勒』上映の傍で、文博でフィルム上映された『夢みるように眠りたい』が最初公開された時の興奮ってこんな感じだったのかな?
あえての色彩の欠落、あえての平面的表現(街並み、書き割りの人物等々)からこそ、際立つ煌めき、広がりに溜息が満ちる。


そりゃ、シネコンでバンバン掛かってる作品の様なド派手なギミックや、煌びやかな売れっ子達が出てたりがある訳じゃなし。とても地味で静かな映画である。
が、しかし、ここには、映画が未だこんな事だって描けるんだ!な喜びと、遂にこんな“今”を持ち込める様になったのか!な驚きがある。


同じくベテラン監督が学生達と撮り、互いに瑞々しい火花散らしてるって観点から、どうしても石井岳龍監督×神戸芸術工科大学の『生きてるものはいないのか』『シャニダールの花』と比較してしまいますが、どちらにもどこか静かな色香が漂っているのが現代的なのだろうかな?


そう言えば足穂一冊持ってたなぁー、と『一千一秒物語』引っ張り出して来たら、ここに「彌勒」収録されてたのね!

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読んでなかったわ(汗)。


あと音楽も素晴らしかった!
乱反射する音のカケラが、モノクロームのスクリーンにキラキラと散りばめられてるかの様で。
生演奏版も気になるところです。

神戸でまた演って下さい!