ハイテンション映画祭 @ 元町映画館。
1/5本目『アンダーグラウンド』。
2014年4月。
映画館ではKAVCに次いで二度目の鑑賞。まぁ、説明する迄もなく20世紀の映画史の到達点と断言できそうな名作である。
メーター振り切るテンションを約束出来る。
元映のあの空間性と『アンダーグラウンド』の相性は恐ろしい程に、寄り添い合い、拡張する。
特に地下空間の密室感。
紛争地帯の閉鎖感。
ワンダー・アンダー・ウォーターの浸水感。
最前列で観てると、おぉぉー!と声出そうなシーン多発!
今回のハイテンション映画祭で唯一イベント上映ないし、ここのところ神戸での上映が何館かで続いてたのでスルー予定の方もいらっしゃるかもしれませんが、そりゃ、余りに勿体無い!
昨年の元町映画館の三周年企画上映“真夏のジプシー映画祭”
でもお判りの様に、元映スタッフの映画に掛ける迸り・時に暴走する情熱と、ジプシー映画に流れる血湧き肉躍る鼓動とのスウィングは最強の組み合わせなのである。
“国”と言う記憶、史実から映画への距離感…否が応でもアンゲロプロスを想起してしまう。
そして、あの黙示録的ヴィジョンにはタルコフスキー。
『戦火のナージャ』~『遥かなる勝利へ』とのシンクロニシティ。
と、元映度高っ!
あのラストはしかし、何度観ても興奮する。
あれこそ、映画のみが辿り着けられる表現であり、アンゲロプロスやタルコフスキーを想起したのは、“似ている”のではなく、辿り着けたのだなと、改めて思った。
マルコ&ナタリアが巧みに操作して分裂する地上とアンダーグラウンド、そしてクロ&ヨヴァンが地上へ出て実際の戦場と勘違いする(その戦争を再現した)映画の撮影シーン。
その物語の虚構性と、この映画そのもの、そして撮影当時のユーゴの社会情勢、それぞれの齟齬に雪崩れ込む“映画が描けるもの”と“映画が描けないもの”は、年々取り返しつかない程に際立ってきている気がする。
今観るとイヴァンやヨヴァン、そしてナタリアの弟なんかの姿に何を託してるのか?に目が行くな。
しかし、マルコの猿芝居の直後に、ソニの高笑いのとこ、あそこツボだったなぁ(笑)。



