忘年曝音2012 | Electronic Dolphin Eats Noise

Electronic Dolphin Eats Noise

空論上の九龍城

年末爆音上映 @ KAVC。2012年12月。


『カリフォルニア・ドールズ』のマットから響く重低音と、フィルムから溢れ出る煌めきに心持ってかれ、
『アンストッパブル』の金属音の軋みから漏れる漢気に泣き、
『右側に気をつけろ』のこちらの思考も思想も劈く音響に放心…

お見事な三本〆でした。

ありがとう爆音、ありがとうKAVC!


いやー、もうね、あのドールズの煌めく衣装が当分頭から離れそうにない…

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あそこで一回涙腺が崩壊したけれど、こっからをちゃんと見届けねば!と。

しかし、しかし、しかし、あの煌めきはフィルムの無限大なパワーだよね!
眩かった…


後半たっぷり設けられた試合のシーンはガチか!?な、度迫力!!!
あそこだけ普通にプロレス番組で放送しても成立するよね!


ピーター・フォーク、ええなぁ。
軽いね、徹底的に。
あれさ、あの軽さだからこそ成立するよね。
我儘だし、だらしないし、悪どいけどさ、憎めない。ってか、あのバランスだからこそ、肝心なとこでグッと締まる。


ビッグママでしたっけ?彼女の存在がスパイス効いてましたね!


『アンストッパブル』は実は初めて観たんだけれど、これはもう、エンターテイメントの怪物。

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トニー・スコットらしい相変わらずのせわしないカメラと編集なんだけれど、追ってる物が極々シンプルだから、固唾も乾き切る程飲める。
エピソードの幹に対しての枝葉の落とし方が職人技!


『右側に気をつけろ』は、私には最早先鋭的なミュージシャンのライヴ観た後の感触。

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今年事故に遭うかの様にゴダールを劇場で五本観て、そんな風に納得した。
ゴダールは限りなく音楽家に近い映画監督。


あのスタジオでの録音風景を用い、音楽を凡ゆる角度から解体してく様越しに、“映画”と言う存在自体も解体されて行く…


ゴダール、今年観たのは50年代末の初期短編(@ひめじ国際短編映画祭)と、60年代末~70年代頭のジガ・ヴェルトフ集団での作品(@元映)と、今回の80年代末の作品。
と、時期も、勿論作風もバラバラ。
でも、一貫してるのは目にグルーヴィーなんだよね。
難しそうでいて、楽しみ方無限大。


アルドリッチに関しては…ゴメンなさい!です(恥)。
『何がジェーンに起こったか?』は勿論大好きなんですが。


トニー・スコットに至っては2000年代に入ってからの作品は一本も見てなかった…
うーん、実はあんま好きじゃなかったからな。
長編デビュー作『ハンガー』だけは特別に好きなんですが。


爆音は映画本来の魅力を曝らす曝音でもあるなーと五月の時思ってたんですが、今回ので映画に対峙する姿勢を暴く暴音でもあるな、と。

いや~、舐めてかかってる人、そして斜に構える人なんかにも観て貰いたいですな。